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2023.03.27

「シルク」の適切な洗濯方法は? 素材の特徴や注意点について紹介

 

美しい光沢と、滑らかな肌触りが心地よい「シルク」。パジャマや枕カバーなどの日用品から、スカーフやネクタイなどの装飾品まで幅広く使用されている素材です。今回は、シルクの洗濯方法や注意点についてご紹介します。

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「シルク」の特徴やメリットとは?

「シルク」の洋服は肌触りもよく素敵ですが、汗をかいたり、汚してしまったりすると頭を悩ませることになるのが洗濯です。まずは、シルクの特徴やメリット・デメリットについて触れていきましょう。

シルクの布の上に3つの蚕

1:特徴

シルクとは、蚕のまゆから取れる繊維のことです。その昔、中国の皇女が誤ってまゆを湯の中に落としてしまい、それを箸ですくい上げた際に、糸が絡まっていたことがきっかけとなって、シルクが発見されたともいわれています。

それ以来、シルクは高級品として世界中で愛されることとなり、「シルクロード」という名前にもある通り、貿易面でも非常に重要な存在となったのです。日本でも、「」としてシルクは長年愛用されてきました。また、江戸時代では身分によって着物の素材が決められ、絹を使った着物は、一部の上流階級の人々しか着用が認められなかったのだとか。

現在でも高級素材というイメージが強いシルクですが、しなやかで美しい光沢があるのが特徴的。肌触りもよく、私たちの身の回りにある衣服やアクセサリー類の多くに、シルクが使われています。

2:メリット・デメリット

シルクのメリットとして、高級感があることのほかに、保温性に優れているということが挙げられます。シルクの繊維は、その構造的に空気を多く含むことができるため、保温効果が期待できます。

また、シルクには、綿の1.3倍から1.5倍の吸水性があり、さらに湿気を発散させる効果も期待できるため、夏でも快適に着こなすことができるでしょう。さらに、滑らかな肌触りが特徴的なシルクは、肌との摩擦が少ないことから、静電気が発生しにくいとも。

一方で、シルクはほかの素材と比べてデリケートであるため、洗濯の仕方を間違えると、せっかくの素材のよさが台無しになってしまう可能性もあります。また、天然素材のシルクは化学繊維と比べて虫食いやカビの被害にも遭いやすくなっています。

吸水性に優れたシルクですが、吸い込んだ汗などをそのまま放置しておくと、シミや色落ち、縮んでしまうリスクも高くなります。そのため、汚れてしまった場合などは、適切な方法で洗濯する必要があるのです。

洗濯する際の注意点

シルクは基本的に水に弱い素材です。そのため、ほかの衣服と同じように洗濯すると、残念な仕上がりになってしまうかもしれません。ここでは、シルクを洗濯する際の注意点について紹介します。

洗濯表示のアップ写真

1:洗濯表示を確認する

シルクを洗濯する際には、洗濯表示を確認しましょう。「手洗い可能」の表示がついていれば、自宅でも洗濯することができますが、シルク製品には「手洗い不可」の表示がついているものも少なくありません。もし、手洗いできない製品を自宅で洗濯してしまった場合、シワになったり縮んだりしてしまう恐れがあります。

そのため、手洗いできない場合は、クリーニングに出すのが無難です。水を使わないドライクリーニングをしてもらうという方法もありますが、そちらもできないとなった場合は、どの洗濯方法が一番適しているのかを一度相談した方がよいでしょう。

2:色落ちしないか確認する

先述の通り、シルクは水に弱いという難点があります。そのため、自宅で洗濯できるものでも、濡らすと縮んだり、色落ちしてしまったりすることも少なくありません。洗濯する際には、色落ちしないかどうか事前に確認しておくことをおすすめします。

手順としては、目立たない場所に水や希釈した洗濯洗剤をつけたティッシュか布を優しく押し当てます。ティッシュや布に色が移ったり、にじんでいたりしないかを確認しましょう。

3:中性洗剤を使う

シルク素材の衣服や寝具を洗濯する際、普通の洗濯洗剤を使用していませんか? シルクはタンパク質が主成分であるため、弱アルカリ性の洗濯洗剤で洗うと、生地の状態が悪くなってしまう恐れがあります。シルクを洗濯する場合は、おしゃれ着用の中性洗剤やシルク用の洗剤を使いましょう。

洗濯の手順

では、シルクを洗濯する手順について紹介します。

シルクの布の上に3つの蚕

1:洗濯液を作る

まず、水を張った洗濯桶に中性洗剤を溶かせた洗濯液を作ります。冷たすぎると汚れが落ちにくく、熱すぎても色落ちの原因となってしまうので、20度程度のぬるま湯がベスト。この時、入れる洗剤の量は記載されている分量に合わせてください。

2:優しく洗う

パジャマや下着、枕カバーなどの日用品に使用されているシルクは洗濯機で洗濯できるものもありますが、できるだけ優しく手洗いするのがおすすめ。洗う際は、軽く押し洗いを。衣類の場合は、裏返した状態で洗濯液の中を泳がせるように動かします。汚れが付着している場合は、スポンジなどを使って軽く叩きながら洗いましょう。

また、長時間水に浸けていると繊維が劣化してしまうため、できるだけ素早く洗うようにするのがポイントです。

3:すすぐ

洗う時と同様、洗濯桶にぬるま湯を溜めて、優しくすすぎます。水を2〜3回入れ換え、泡がなくなるまで丁寧にすすぎましょう。

4:脱水する

洗濯機を使って脱水する場合は、必ず洗濯ネットに入れ、15秒程度脱水します。しかし、洗濯機を使用すると繊維が傷つきやすくなるため、優しくタオルドライするのが最適といえるでしょう。

5:干す

干す際は、洗濯ばさみやハンガーを使わず、平干ししましょう。直射日光に当たってしまうと変色する恐れがあるため、風通しのよい日陰に干すのがおすすめです。乾燥機を使用すると、生地が縮んだり変色したりしてしまう恐れがあるため、使用しないでください。

アイロンする際の注意点

アイロンする際には、必ず取り扱い表示記号を確認しましょう。アイロンが使用できる場合は、110度から130度までの低温に設定し、あて布の上からアイロンを当てます。また、乾いた状態でアイロンをすると繊維が傷つきやすくなるため、洗いたての濡れた状態か、少し湿らせた状態でアイロンがけを行いましょう。

アイロンとアイロン台

最後に

今回は、シルクの正しい洗濯方法や注意点について紹介しました。シルクは、保温効果があり、吸水性にも優れているため、季節を問わず身に着けることができる素材です。一方で、やはり天然素材であるため、慎重に取り扱わなければ劣化してしまう場合も。正しい手入れを心がけて、おしゃれを楽しみましょう。

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