嫌われている気がするときはある?
職場や友達との交流で、「もしかして私って嫌われている?」と不安にかられた経験を持つ人もいるでしょう。特に明確な理由があるわけではないのに、嫌われているのではと感じると、必要以上に周囲の言動を気にするようになり、とても疲れるもの。
自分が嫌われているように感じるのは、実は独特の心理が働くからといわれています。その点を理解しておけば、対処方法も見つかりそうですよね。
まずは、どのようなときに嫌われていると感じやすいか、それをチェックしていきましょう。
周りから嫌われていると感じるときとは?
「もしかして私は嫌われているのでは?」と感じがちなシーンは、以下のようなものが挙げられます。
・挨拶をしても反応してくれない
・相手が目を見て話してくれない
・自分だけが誘われなくなる
・最低限の会話しかしてくれない
・お願いしても拒否される
相手の目を見て話したり、挨拶が苦手だったりする人は意外と多いもの。誰に対しても態度が同じなら、それほど気にする必要はないかもしれません。心配なのは、急に態度が変わったとき。その場合は、状況を見ながら、相手に確かめてみることも必要になるかもしれません。
私って嫌われている? そう感じるときの心理とは
自分が嫌われていると感じるとき、実はさまざまな心理が働くとされています。どのような心理があるのか、いくつかピックアップして紹介しますので、ひとつの参考にしてください。
そもそも、自分が嫌い
自分が好きじゃないという「自己嫌悪」。おそらく誰もが持つ心理といえるでしょう。しかし、これが過度に働くと、何か起きるたびに自分は嫌われていると感じてしまいます。また、自己嫌悪がもとで、自分の行動を必要以上に否定的に見てしまうということも。「できた」よりも「できなかった」ばかりに意識が向き、自信を感じるのが難しくなるのです。
このような心理が強いと、他人の自分に対する反応も否定的に捉えてしまいがち。何かにつけ、自分は嫌われていると思い込んでしまうのです。
本当は報われたいと強く思っている
自分が頑張ることが相手のためになると感じ、一生懸命取り組むのは、素敵なことです。しかし、「自分が報われたい」「自分を認めてほしい」と強く思い過ぎていると、相手からの反応が期待通りでなかった場合に、拒絶されたと感じてしまうことがあります。そうなると、自分のことを自分で支えられなくなり、相手から嫌われていると思ってしまうのです。
他人を信じるのが苦手
他人を信じることに苦手意識があると、相手に信頼されていてもそれを感じ取ることが難しくなります。この状態が強いと、ちょっとした他人の言動で傷ついたり、好意を表してくれているのに素直に受け取ることができなかったりして、自分で自分を追い詰めがち。そうなると、どうしても相手を疑いの目で見てしまいますから、良好な関係性が築きにくくなってしまいます。
嫌われている気がする、から抜け出る対処方法
誰かから嫌われている気がする、と考えるのは、とてもつらいですよね。心は不安でいっぱいになるものの、どう解消すればよいのかさえわからず、深く悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし、そこから抜け出すには、やはり自分が行動や考え方を変えるしかありません。ここからはいくつか対処方法を紹介します。できるものからぜひ試してみてください。
まずは、欠かさず挨拶することから
相手から嫌われているかも、と不安な時ほど、欠かさず挨拶をするようにしましょう。勇気が要るかもしれませんが、挨拶は一瞬のこと。そう考えて、意識的に明るく挨拶してみるのです。相手がどうであれ、自分自身の態度を変えないことは、自信を持つことにつながります。もし挨拶が返ってこなくても、気にせず挨拶をし続けていきましょう。
また、これまでよりも丁寧に接することも意識してみてください。大切なのは、自分から態度を変えないこと。何があっても、挨拶だけはしっかりとするようにしてくださいね。
自己中心的な考え方になっていないかチェック
自分が嫌われている? と不安になっているとき、たいていの場合、自分のことばかりに囚われていることが多いです。少し冷静になり、それまでの自分の言動を振り返ってみるのも一つの方法。悪気はないとしても、自分のことばかり考えていないか、見つめ直してみましょう。
もし、思い当たる節があれば、必要以上に落ち込まず、次のステップに生かすといいですね。気づくことができれば、そこでリセット。次からは、自分の気持ちを切り替えていきましょう。
被害者意識を手放す
自分のことが嫌いだったり、自分を否定ばかりしていたりすると、それが被害者意識に結びつくケースがあります。被害者意識は、一見「誰かのせい」にしているようですが、実は、自分に対する不信感や罪悪感から逃れるためのもの。本当に誰かのせいにしているわけではないことが多いのです。
被害者意識は、無意識にそう感じているものなので、意識的に手放すのは難しいかもしれません。そこで発想を切り替え、奉仕や貢献を意識しながら行動するようにしてみましょう。それを続ければ、自然と被害者意識は薄まることでしょう。
理想の自分像をイメージして書き出そう
理想の自分像をイメージして書き出してみるのも、効果的。本当はどんな自分でありたいか、考えながら言葉にしていきましょう。実際に周りにいる人をモデルにするのもいいですね。書き出したら、そのイメージに近づくことを意識しながら行動してみてください。そうすることで、発見することがたくさんあるはずです。
明らかに不当な扱いをされている場合は、相談を
いろいろ試してみたけれど、やはり嫌われている気がするという場合、注意したいのが、相手の態度です。相手が攻撃的な態度に出たり、陰湿な嫌がらせをされたりという場合は、上司や先輩など、信頼できる人に相談してください。
この場合に大切なのは、一人で抱え込み我慢し過ぎないということ。我慢ばかりしていては、心が疲弊してしまいます。周りの力を借りて、よい方向に進むことを目指してみてください。
最後に
相手と目が合わない、挨拶を返してもらえないなどがあると、「もしかして私は嫌われている?」と心配になりますよね。誰もが抱く不安ですが、これが過度になると、心身のバランスを崩すことにつながります。「他人から嫌われている」という不安の裏には、自己嫌悪などの自信のなさが隠れていることを自覚し、できることから改善していくとよいでしょう。しかし明らかに不当な扱いを受けているなら、話は別です。一人で抱え込まず、必ず誰かに相談し、解決に向かうようにしていきましょう。
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