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2023.05.30

承認欲求はない方が上手く生きられる? 承認欲求の正体やつきあい方を解説

承認欲求は誰もが持つものとされています。承認欲求が強すぎて、人間関係や仕事が上手くいかず、悩む人が多いと言われていますが、中には承認欲求がない人も。この記事では、承認欲求がない人について解説します。

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承認欲求はない方がいい?

「他者に認めてもらいたい」「自分を必要としてもらいたい」という承認欲求は誰にでもありますが、承認欲求が強すぎて悩んでいる人もいるでしょう。強い承認欲求は、人間関係が上手くいかない、他者に依存してしまうなどを引き起こし、悩みの原因になることも…。

しかし、中には、承認欲求がないように見える人もいます。承認欲求がないとはどのようなことを指すのか、まずはそれを見ていきましょう。

手を叩いていたりいいねポーズをしたりしている人たちの手元イラスト

承認欲求は2つに分類できる

承認欲求は、次の2つに分類できるといわれています。

・他者承認欲求
他者から認めてもらいたいという欲求のこと。他者から認めてもらうことで、承認欲求が満たされる。

・自己承認欲求
自分自身のことを自分が認めたいという欲求のこと。「自分が満足できる自分でいたい」「自分の抱く理想像に近づきたい」という思いを持ち、自分には価値があると自分自身が感じることで承認欲求が満たされる。

世間でよくいわれる承認欲求は、「他者承認欲求」のイメージが強い人も多いでしょう。

承認欲求がないとは?

承認欲求が強い人というと、大半の人は「他者承認欲求が強い人」をイメージするでしょう。認めてもらいたい対象が「他者」のため、自分でコントロールできないことが多く、それが悩みになりがちです。

一方の「自己承認欲求」は、欲求が強いとしても、周りからは見えません。自己承認欲求はその人自身の心の問題なので、他者との関わりには影響がないからです。もしかしたら、承認欲求がないように見える人は、自己承認欲求が強いのかもしれません。

今回は、「他者承認欲求がない人」に関して深掘りしていきます。

承認欲求がない人の傾向とは

他者承認欲求がない人には、共通する傾向があります。どのような傾向があるのか見ていきましょう。

8人が手を重ねている手元のイラスト

他者からの評価が気にならない

まず、他者からの評価をあまり気にしないことが挙げられます。他者から認められたり、ほめてもらえたりすると、うれしくはあるけれど、それを強く望むまではいかないのです。

「他者に認めてもらう」ことを目標にすることもあまりないため、悩みや葛藤は少ないかもしれません。

他者に依存しにくく、振り回されない

他者に依存しにくく、振り回されない傾向もみられます。「他者に認められたい」という欲求が強いと、常に他者の顔色をうかがい、必要以上に気を使うということも。

しかし他者承認欲求がなければ、そもそもそのような気持ちが薄いため、他者の顔色をうかがうことが少ないでしょう。そのため、自分を見失うこともなく、自分軸を重視して行動できるのです。

他者に嫌われても、ダメージを受けにくい

他者に嫌われても、ダメージをあまり受けないという面も。もちろん、他者に嫌われて平気ということはなく、落ち込んだり、反省したりはするでしょう。しかし、根に持つことなく、すぐに立ち直ることができます。

自己肯定感が高い

自己肯定感が高い人が多い、ともいわれています。自己肯定感とは、自分の存在そのものを、ありのまま肯定的に認める感覚のこと。自分で自分のことを肯定できるため、他者に認められたいという思いがわきにくいのです。

承認欲求がないのが行きすぎると、デメリットも

メリットがたくさんあるように思いますが、承認欲求がないのが行きすぎると、それがデメリットになるかもしれません。

たとえば、成長意欲が薄れがちなことが挙げられます。そうなると、自分の成長を妨げる要因になる可能性が出てきます。また、他者に対して、興味や関心を抱きにくくなり、他者と信頼関係を築くのが難しくなるケースも。

見方を変えると、承認欲求があるからこそ、成長できたり、他者との関係を築けたりするとも考えられます。

承認欲求と上手につきあうためのポイント

承認欲求は誰もが持つものですが、人によって欲求の種類、強弱は異なります。ここまでクローズアップしてきた他者承認欲求も悪いものではなく、うまく活用できれば、自分の成長や他者との関係構築の原動力になるのです。

ここからは、承認欲求と上手につきあうためのポイントを紹介します。「これならできる」と思うものがあれば、ぜひトライしてみてください。

天秤にかけられた2つのハートのイラスト

承認欲求を一時保留する

他者承認欲求の強い人は、「常にみんなから認められたい」と思いがちです。しかし、それはとても難しいこと。常時そう考えていると、いつでも周囲の人の顔色をうかがうことになり、疲れてしまうでしょう。

そこで、少し視点を変え、自分が本当は誰に認めてもらいたいのか、何を認めてもらいたいのかを考えてみてください。それが明確になったら、本当に認めてもらいたいことにフォーカスするといいですね。

それ以外は、他者承認欲求は一時保留。そうすると、集中力が増し、気持ちも落ち着くかもしれません。

別の世界で居場所を作る

たとえば、仕事で認められたいと思い、一心不乱にがんばったとします。思ったように成果をつかめればよいですが、成果につながらなかった場合、つらいですよね。一つのことにフォーカスすると、一つの世界だけに固執することになり、かえって自分を追い込んでしまいます。

そこでおすすめしたいのが、別の世界を持つこと。この場合だと、趣味や副業に関心を向けてみてください。そうすることで、自分には仕事以外の別の世界があると感じ、プレッシャーが軽くなるはずです。

また、別の世界を持つことで、出会う人も増えます。さまざまな人との出会いは、多様な承認欲求を得られる機会を与えてくれるでしょう。

あえて「期待に応えない」を選ぶ

承認欲求が強いと、「他者からの期待に応えないといけない」と強く思い、自分からプレッシャーを背負いがちです。それが過度になると、メンタル不調を引き起こしてしまうことも。

そうならないよう、あえて「期待に応えない」を自ら選ぶのも一つです。もちろん、プライドが傷つき、周囲からどう思われるか不安になるでしょう。しかし、心や体の健康を失う方が苦しいのではないでしょうか。

元気でいれば、再挑戦の機会は来るはず。承認欲求を手放し、心身のバランスを整えることは、生きるうえでとても大切です。

最後に

承認欲求は誰もが持っていますが、その種類や強弱には個人差があります。他者承認欲求が強すぎて悩んでいる人は、承認欲求はない方がいいと思うかもしれません。しかし、承認欲求がなさすぎると、それはデメリットになることも。大切なのは、上手につきあうことです。さまざまな考え方を取り入れ、自分に合った方法を見つけてください。

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