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【目次】
ベースメイクが崩れる3つの原因とは
原因1:肌の乾燥
メイク崩れの原因には過剰な皮脂分泌が大きく関係していると言われていますが、皮膚科医の本田えり医師によれば、皮脂が過剰に出るのはうるおい不足の証拠なんだとか。
「皮脂が過剰に出るのは潤い不足の証拠。そんなときは、水分保持に働きかけるセラミドが配合された美容液で、しっかり保湿ケアを。ポイントは、天然セラミドの美容液を使うこと。」(本田医師)
保湿をしない方が皮脂が抑えられてメイク崩れも抑えられるのでは、と思う人も多いかもしれませんが、これは逆効果なんですね。メイク前はしっかりと肌を保湿しておくことが、メイク崩れを抑えるポイントのようです。
原因2:ファンデーションの厚塗り
ヘア&メイクのレイナさんによれば、ファンデーションが肌につきすぎてしまうと、くずれやすく塗ったそばからヨレてしまう可能性もあるのだとか。肌悩みをカバーしようと、ファンデーション自体をたっぷりと肌につけることはもちろん、塗るときに力を入れすぎるのも良くないのだとか。
「パウダー派の人にありがちなのが、エグるように力を入れて押し塗りしちゃうこと。これだと粉がつきすぎるし、塗ったそばからヨレたりします。スポンジの端を持ってペラペラと肌をなでるように塗るのが正解。肌に当てたとき、スポンジが折れるのは力が強すぎる証拠です」(レイナさん)
また、下地をきちんと塗ることが重要だそうですが、下地もつけすぎると逆に崩れやすくなってしまうのだとか。
「下地をきちんと塗っていればくずれる心配はありません。ただ、下地をつけすぎると逆にくずれやすくなったりヨレたりするので気をつけてください」(レイナさん)
さらに、リキッドファンデーションならカバー力があって薄づきなので肌になじませやすいのだそう。顔全体ではなく顔の中心に両手でなじませると良いそうです。
「全顔に塗る必要はなくて、目の下やTゾーンといった顔の中心にきちんとつけて、ほかはスキンケアするみたいにのばせばなじみもいいんです。ファンデーションは進化していて、単に肌色をカバーするだけでなくスキンケア効果を併せ持つようになっています。だから新作ほど使ってほしい!美容液成分入りなら乾燥対策やくずれ防止にも!」(レイナさん)
原因3:スキンケアに油分が多すぎる
メイク崩れを防ぐために保湿が大切ではありますが、ベースメイクの前にスキンケアにクリームをたっぷりと塗ってしまうと、それもまたメイク崩れの原因になってしまいます。クリームを厚塗りするよりも、クリームの前にコクのあるオイルを少量プラスしてその後にクリームを薄めに伸ばした方が、メイクのりがアップしつつ、肌にツヤやうるおいも出ます。
すぐ試したい!崩れないベースメイクテクニック
1:ベースメイク前のスキンケアでしっかり保湿する
ベースメイクが崩れる原因である皮脂は、肌の乾燥によって過剰に分泌します。一日中乾かない肌を作るには仕込み保湿が大事。
ヘア&メイクアップアーティストの中山友恵さんによれば、元の肌が乾燥しているとどんなにリッチなファンデーションを使っても乾いてしまうんだとか。また、寒い洗面所や部屋で肌が冷えた状態でケアを行っては、化粧品が入っていかないそう。
「できれば暖かい部屋で保湿ケアをたっぷりと。まどろっこしく思えてもむしろ時短になります。」(中山さん)
洗顔後、化粧水はコットンまたは手にたっぷりととったら、肌が明るく透明感が出るまで優しくパッティングしましょう。その後オイルを500円玉大手のひらに広げ全顔に伸ばし、ギュギュっとうるおいを仕込んで。
2:油分はティッシュオフ
ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんによれば、クリームなどの油分を塗っても、手でなじませながら数分おけば問題ないのですが、時間がない場合はティッシュを使うと良いそう。
ティッシュを肌に軽く当て、肌表面に残った油分をオフしましょう。
3:化粧下地を必ず塗る
下地は必ず使用しましょう。崩れにくいベース作りをするためのプロセスを、ヘア&メイクアップアーティストの佐伯エミーさんに聞きました!
「下地は多すぎても少なすぎても崩れの原因に。5mm程度のパール粒を指にとり、指のはら(第2関節くらいまで)に広げてから塗布します。こうすると薄膜でムラなく塗れます。頰の内側から外側へと塗りのばし、そのあとに額、鼻、あご、目元にも塗ります。最後に乾いたスポンジで顔全体をトントンするとなじみがよくなり、余分な油分がオフできます」(佐伯さん)
4:コンシーラーでファンデーションの厚塗りを阻止
ヘア&メイクアップアーティストの小澤実和さんによれば、ファンデーションを塗る前に、コンシーラーを使って肌の赤みやシミをカバーしておけば、ファンデーションの塗りすぎを阻止できるそう。
「まず肌悩みが目立つ部分に直塗りし、指でコンシーラーと肌の境目を軽く叩いてなじませて。力を入れすぎるとカバーした部分が取れてしまうので、そっと触れる程度の力でOKです」
5:テカリやすい部分にはフェイスパウダーをオン
「ファンデーションを顔に塗ったら、フェイスパウダーをオン。顔全体につけてしまうと厚塗りの元になってしまうので、パウダーは小さいブラシで手の甲でブラシ全体に粉を含ませてから、部分的にのせて。目の下と小鼻にそっと置くようにのせたら、フェイスラインや頬はブラシに残った粉でサッとはらう程度に。ツヤは取りすぎないようにするのがポイントです」
6:メイクの上からハンドプレスする
ベースメイクがひと通り仕上がったら、最後はメイクの上からハンドプレスして密着させましょう。
「ルースパウダーまでつけたあと、肌全体を軽くハンドプレスすると肌、下地、ファンデーション、ルースパウダーがしっかり密着して崩れにくくなりますし、粉っぽさのない美しい仕上がりになります。ハンドプレスするときは肌と垂直になるように手のひらを軽くあてるだけでOK。グッと押したり、横に動かすとヨレてしまうので気をつけて」(佐伯さん)
7:フィックスミストでメイクを定着させる
さらにベースメイクを長持ちさせたい場合は、フィックスミストでメイクをしっかり定着させるのがおすすめ。メイク直しもグッと楽になります。
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汗や皮脂、水に強いウォータープルーフタイプ。メイク持ちを高め、テカリやヨレを防いでくれるお直しの時間がないときにも頼りになるミスト。大気中の花粉・ちり・乾燥などからも肌をプロテクト!
「崩れてもきれい」なベースメイクの方法も
1:肌補正は1品で完了させる
崩れにくいベースメイク方法にプラスして、万が一崩れても崩れを悟らせないベースメイク方法もご紹介!ヘア&メイクアップアーティストの佐伯エミーさんに解説してもらいました。
「汗や皮脂がたくさん出る季節は、肌に塗るアイテム数が増えるほど崩れやすくなりますし、崩れた部分ときちんと塗っている部分の差が大きくなるので崩れが目立ちやすくなります。崩れを目立たせないためには、肌に塗るアイテム数を最小限にして軽やかに仕上げるのがおすすめです。そこで活躍するのは、下地・日焼け止め・ファンデーションの機能がひとつになったオールインワンファンデです。
塗り方にもコツがあり、少量(およそ米粒サイズ)を指にとったらくるくると塗り込むようにして毛穴やキメの間の溝にまで密着させます。密着が不十分だと皮脂によってファンデが浮きやすくなるのでしっかり密着させることが大切です。力を入れすぎるとファンデがはがれてしまうので、中指と薬指の2本を使ってやさしく塗り込みましょう。頰の内側・額・鼻・あごのパーツごとにファンデを少量とってクルクルつけたら、指に残ったファンデで顔の外側をサッとなじませます。シミやクマが目立つ部分はその後コンシーラーでカバーします」(佐伯さん)
2:ファンデーション後はハンドプレス
「ファンデーションを塗った直後に必ずして欲しいのがハンドプレスです。ハンドプレスするとファンデーションと肌がよりいっそう密着して崩れにくくなりますし、ファンデーションがなじむので、日中に崩れたとしても色ムラが目立ちにくくなります。ハンドプレスするときは、肌に対して手のひら全体を垂直にやさしく押し当てます。強く押したり、横にスライドさせるとファンデがとれてしまうので注意しましょう。小鼻の脇や目尻、口まわりも指の腹を使って細かく密着させます」(佐伯さん)
3:血色感とツヤを仕込んでおく
「夏はチークやハイライトはパウダーではなく、練り状のものがおすすめです。練り状のほうが肌との密着力が高いので、汗が流れた跡ができたり、ハイライトのパールなどが流れて広がったりする心配がありません。練り状のものはファンデーションの後、ルースパウダーの前につけます」(佐伯さん)
「練り状チークを中指にとったら頰骨の高い部分に小さなまが玉を描くようにつけます。チークを広く塗らないこともポイントで、のせるのは頰骨の上のみ。こうすると汗をかいても色がごそっと取れず、目立ちにくくなるんです。塗り状チークにはスティックタイプもありますが、スティックを肌に直塗りするとつき過ぎる場合があります。つき過ぎると崩れた時に目立ちやすいので、指に一度とってから少量ずつ頰につけましょう」(佐伯さん)
「練り状ハイライトは、汗をかいてもツヤをしっかりキープできる優れもの。ただし、たくさんつけると崩れの原因になるので少量に。夏は皮脂などでテカリやすくなるのでつける範囲も最小限にしましょう。目尻の下、目頭の下、鼻筋の低い部分のみにつけ、ツヤと立体感をプラスします」(佐伯さん)
4:ルースパウダーで仕上げる
「仕上げにルースパウダーをつけることでファンデーションなどがしっかり定着し、よりいっそう崩れにくくなります。ルースパウダーをつける範囲はお好みで、ツヤ肌にしたいなら顔の外側のみでOKですし、肌全体をサラッとさせたいなら全顔につけます。どちらの場合もパウダーをつける時のポイントは、大きめのブラシを使うこと。大きめのブラシでつけるとパウダーを薄く均一にまとえるので崩れが目立ちにくくなります。ルースパウダーを逆さまにしてケースの底を1〜2回たたいで粉を蓋に出したら、蓋のなかでブラシを何度もクルクルしてブラシのなかに粉をまんべんなく含ませることも肝心です」(佐伯さん)
ベースメイクが崩れてしまったときのお直し方法
1:保湿ミストで肌をうるおす
ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんに教えてもらいました!
「皮脂がそれほど出ていないからといっていきなりファンデーションを塗るのはNG。保湿ミストで肌を潤し、ヨレをならすひと手間が必要です。肌の質感を整えながら保湿もできる練りハイライターやクッションファンデーションもマスト」(長井さん)
まずは油分や保湿剤配合のミストを、顔より上に吹きかけて降ってきたミストを浴びるように付けましょう。その後手のひらで軽くフィットさせて。
2:ハイライターで明るさとツヤをプラス
ほんのりとピンクがかった練りハイライターがおすすめ。くすみをカバーし、ツヤも出ます。頬骨の高い部分から目尻まで、そして目頭に直塗りしたら指でトントンとなじませていきましょう。たくさん付けるとヨレるので欲張らないで。
3:部分的にクッションファンデを重ねる
ファンデーションは全顔に塗るのはタブー。乾燥しやすい目元や毛穴やシミがあらわになった部分のみトントンと重ねましょう。
【デパコス・プチプラ】ベースメイクを崩れにくく!おすすめアイテム
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【マスク崩れにも】プリマヴィスタ|スキンプロテクトベース〈皮脂くずれ防止〉
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