【目次】
“子連れステイにおすすめ” 沖縄北部のホテル 3選
前編で紹介したような過ごし方を実践するには、宿泊ホテルも沖縄北部にしてしまうのが理想的です。今回紹介するのは、本部町(もとぶちょう)にあるホテル3軒。空港から1時間半〜2時間ほどかかるので、1泊や2泊の旅行だと移動に占める割合が大きくなりすぎてもったいないのですが、ある程度ロングステイして初日と最終日以外はずっと北部で過ごすと、これまで知らなかった新たな沖縄の魅力を発見することができておすすめです。
1:口コミで人気急上昇中!全部屋55㎡以上の広さを誇る
「アラマハイナ コンドホテル」
まずおすすめしたいのが、2019年4月に開業した「アラマハイナ コンドホテル」。全室キッチン付き&オーシャンビューで、コンドミニアムとリゾートのいいとこ取りをしたホテルです。インフィニティエッジのプールや展望浴場があり、商業施設「オキナワハナサキマルシェ」も併設。子連れのみならず、女子旅やカップル、どの世代からも非常に評判が良かったのですが、泊まってみるとそれも納得でした。
また全室にバスタブが備わり、リビング・ダイニングとベッドルームも分かれているため、ロングステイすればするほど暮らすような快適性を感じられるはず。玄関入ってすぐに靴を脱ぐスタイルなので、今回我が家のように床を這う0歳児がいるファミリーでも安心です。
総じてクオリティの高さを感じるホテルですが、連泊割を使うことにより、1部屋2万円前後で泊まれる時期も!子連れに優しく、コスパもリゾート感も◎。初めて本部滞在を検討している人も、ここからスタートしておけば間違いありません。
▲海と繋がって見えるインフィニティエッジ・プール。プールサイドにあるカバナはなんと利用無料!プールの横にはフィットネスジムも備わっています。
▲63.88㎡の広さを誇るデラックスルーム。ベッドが4台あり、最大4人まで滞在可能。事前予約でベビーベッドやベッドガードの用意もしてくれます。
▲「でいご」の花がマグカップやソファクッションなどに描かれアクセントに。キッチンにはIHコンロや電子レンジ、ポット、鍋、包丁、まな板などひと通りが揃います。
▲オーシャンビューを堪能できるバルコニー。窓もワイドスパンで開放感も抜群。左手にやんばるの山々が広がり、海と山、どちらも楽しめる贅沢な眺めを楽しめます。
▲タブレッドで確認することができる貸し出し備品の数々。ベビーチェアやおむつ用ゴミ箱などのキッズ用品のほか、炊飯器やオーブントースターもなんと無料レンタル可能!
▲最上階(11階)には半露天の展望大浴場が。正面に見えるのは本部港と瀬底島。同フロアには湯上りでくつろげるスカイテラスやランドリースペースも。
▲レストラン「やんばる ビストロ ルアナ」でビュッフェスタイルの朝食。和洋沖縄料理や日替わりのフレッシュスムージーなどバラエティに富んだ内容で、連泊で利用しても毎朝が楽しみでした!
▲夜は「でいごコース」で前菜から沖縄食材のオードブル盛り合わせを満喫。ブイヤベース、モッツァレラチーズとグリーンサラダ、県産アグーのローストと続き、ワインが止まりません!
2:屋内外プール完備でリゾート感抜群!
「ホテルマハイナ ウェルネスリゾートオキナワ」
アラマハイナと同系列で、通りを隔てた目の前に隣接するのが「ホテルマハイナ ウェルネスリゾートオキナワ」です。建物全体は築30年を超えていますが、長さ30mあるガーデンプールやフロント・ロビー周辺はリニューアルを行っており、古さは感じさせません。エンジ色のパラソルとトロピカルなグリーンが美しいコントラストを描いており、海外リゾートのような雰囲気を味わえます。また今回紹介するホテルの中で、このホテルだけの特権ともいえるのがインドアプール。温暖な沖縄とはいえ、屋外のプールは年の半分はクローズしているため、水遊びが好きなファミリーには大きな魅力になることでしょう。
ほとんどの部屋が44㎡以上の広さを誇り、私たちが滞在したオーシャンファミリーは奥が和室に。小さい子供を遊ばせておくにはちょうどよい空間です。また1階にはミニ滑り台や絵本が置かれたキッズスペースもあり、どこもかしこもキッズフレンドリーなホテルでした。嬉しいのは予算面でも。今回紹介する3軒の中でホテル代が一番リーズナブルで、1部屋1万円を切るプランや、6泊以上からさらにお得になる長期滞在プランなどがあり、予算を抑えつつ少しでも長くロングステイしたい方には理想的なホテルです。「ハナサキマルシェ」はほぼ目の前、また美ら海水族館までのシャトルバスも運行しており、利便性は「アラマハイナ コンドホテル」と変わりません。
▲ ロビーを抜けたホテル中庭にあるガーデンプール。長さが30mもあり、今回紹介する3軒のプールの中で最大規模。水深が浅いエリアや、噴水の出るキッズプールもあります。
▲部屋カテゴリーも豊富で、この「オーシャンファミリー」のように和室があるタイプやバルコニーにビューバスを備えたタイプ、2フロアのメゾネットタイプなどさまざまです。
▲ 赤ちゃんがいると、和室は本当にありがたい!布団を引くことで「オーシャンファミリー」は最大5名まで宿泊が可能です。バスタブは備わりますが、キッチンは付かないタイプになります。
▲ 泊まっていた客室(10階)からの景色。向かって右側がノースタワー、左手がサウスタワーで、総客室数は266室。すべての部屋から海を望むことができます。
▲ 1階のキッズスペース。次に紹介する「ロイヤルビューホテル美ら海」のものと比べると規模は小さいですが、息子はこちらでも夢中になって遊んでいました。
▲長さ20mの温水インドアプールは365日利用可能。保護者同伴であれば特に年齢制限はなく、オムツのお子様は水泳用オムツの着用が必要になります。
▲「ビュッフェレストラン マーセン」の朝食。気候が良ければプールサイドのテラスに出て食べるのがおすすめ。本部産のアセロラジャムはぜひ焼き立てパンに塗って召し上がれ!
▲夜のビュッフェはさらに豪華!沖縄野菜と山原産豚肉のしゃぶしゃぶ、握り寿司、月替わりの料理長おすすめ(4月は魚と島野菜の天ぷら)などが揃い、オリオンビールや泡盛も飲み放題に。
3:海洋博公園と敷地内で繋がる
「ロイヤルビューホテル美ら海」とキッズパーク!
3軒目は個人的にイチオシ(1月と3月、短い間に2回も滞在!)の「ロイヤルビューホテル美ら海」。昨年まで「センチュリオンホテル沖縄美ら海」というホテル名でしたが、2021年12月にリブランド・オープンし、今の名前に。本館の「オーシャン・ファミリールーム」や、ジンメイザメの写真やぬいぐるみが飾られた新館の「デラックステラスツイン」など、50㎡以上ある部屋を選ぶと子連れロングステイもより快適に過ごせます。
このホテルで特筆すべきは、なんと言っても敷地内に海洋博公園へのゲートがあること。美ら海水族館やエメラルド・ビーチまで徒歩5分ほどで、公園を庭のように使うことができるのはホテルゲストだけの特権です。また館内のキッズパークも、沖縄で最高クラスと言えるほどの充実ぶり。もちろん屋外プールあり、また部屋のテラスでBBQが楽しめる宿泊プランが登場するなど、今回のテーマである「沖縄北部で子連れロングステイ」にぴったりなホテルなのです。
▲ ガーデンプール(4〜10月営業)は水深の浅い子供用エリアや滑り台もあり。奥に見えるのはエメラルド・ビーチで、こちらもプライベートビーチ感覚で海水浴ができます。
▲ トックリヤシやソテツ、ハイビスカスなど、南国の植栽が美しく丁寧に手入れされているガーデン。右手が新館で、左手が本館に分かれています。
▲白を基調としたポップな内装の「デラックステラスツイン」。英国王室御用達「スランバーランド」のベッドは2台で横幅240cmもあるので、親子4人で寝ても十分な広さ。
▲ 「デラックステラスツイン」のソファ。左側にはミニキッチンや電子レンジもあり、離乳食やミルクを用意しやすくなっています。ただしバスタブはなくシャワーのみ。
▲ 「デラックステラスツイン」には専用の洗濯乾燥機が設置。本館には誰でも使えるランドリースペースもありますが、ロングステイだと客室内にあるのが嬉しい!
▲ 「オーシャン・ファミリールーム」は57㎡。ダイニングスペースにはソファベッドを2台入れることが可能。窓からはエメラルド・ビーチのオーシャンビューが望めます。
▲ 「オーシャン・ファミリールーム」の2段ベッド(シングル)。ソファベッドと合わせて、最大6名まで滞在が可能。こちらの部屋にはバスタブが付いています。
▲ ボーネルンドの大型エア遊具やおもちゃが揃うキッズパーク。子連れ旅にはとてもありがたい存在で、息子は1日に必ず2回は行きたがっていました(笑)
▲ 朝食はビュッフェ形式。地元漁業組合が開発した「本部町産かつお飯」はふっくらおいしい沖縄風炊き込みご飯。他にも島豚ウィンナー(あおさ入り)や紅芋天ぷらなど地産地消の朝ごはんが味わえます。
▲2022年4月現在、レストランのディナー営業は休止中ですが、ハナサキマルシェ(後編で詳しく紹介予定)までの送迎バスが出ているので夕食に困ることはありませんでした。
以上、中編では沖縄北部でおすすめのホテルを紹介しました。後編ではこのエリアでぜひ行ってみてほしい、グルメスポットをご案内します!
トラベルエディター
伊澤慶一
旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi
【これまでの記事はこちら】
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.1
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.2
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.5 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.5 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 中編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 後編
ホテルステイ
-
電車大好きキッズにはここ!コンセプトルーム&街歩きを楽しむカジュアル…
-
2週間滞在してみて本気でおすすめ!子連れでも行きやすい沖縄北部のグルメ…
-
朝ドラ『ちむどんどん』で注目集まる沖縄北部“やんばる”。自然豊かで公園…
-
ふわとろフレンチトーストから絶品イタリアン、炉端焼まで瀬良垣島はグル…
-
息子(3歳)もカヤックデビューで海の男に!全アクティビティがホテル内で…
-
島全体がリゾート!「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」…
-
子連れで箱根旅2日目!三島スカイウォークを渡って御殿場アウトレットモー…
-
海賊船にロープウェイ、登山鉄道… 箱根は子どもが喜ぶ乗り物天国だ!【ト…
-
キッズルームが再登場! フォーシーズンズホテル東京大手町で子連れステイ…
-
東京エディション虎ノ門でステイケーション! 最新キッズフレンドリーなサ…
-
親子キャンプデビューも夫婦水入らずディナーも叶える大人も満足度◎なリゾ…
-
3歳の息子が畑デビュー! 親も楽しめる「食」×「旅」の最新子育てを体験【…
-
トラベルエディター・伊澤慶一が“パパ目線”でセレクト! 育児がもっと楽し…
-
トラベルエディター・伊澤慶一の「旅育プロジェクト」がスタート!【新連…