悪口を言わない人は職場で重宝される
職場でミスが発生したときや人間関係でストレスが溜まったときなど、つい悪口を言ってしまいたくなるタイミングがあります。しかし、そのような場面でも悪口を言わない人には、周囲も好印象を抱くもの。
悪口を言わない人は、普段どのような行動で評価を受けているのでしょうか?
信用できる存在として頼りにされやすい
悪口を言わない人は、周囲から「裏表がなく信用できる」という印象を持たれることが多い傾向です。信用できる人には、重要な仕事や責任のある立場を任せてもらいやすいメリットがあります。
また、そのように周囲から信頼されている人であれば、悪口を言われそうなシーンで周囲の人が守ってくれることもあるでしょう。仕事における周囲からの評価を上げ、頼りにされる存在になるためには、日頃から悪口を言わず誠実であることが重要です。
やわらかい態度で良好な関係を築ける
悪口を言わない人は、悪口を言われる人の気持ちを想像できる人だともいえます。周囲とのコミュニケーションにおいて相手の受け取り方を考えたうえで、穏やかな態度や言動をするように意識しているのです。
やわらかな表情や思いやりのある行動は、職場の雰囲気をよいものにします。「自分がされたら嫌なことは相手にしない」という思いやりを持つことで、仕事においても良好な人間関係を築くことにつながります。
悪口を言わない人の共通点
悪口を言わない人が皆、悪口さえも思い浮かばないようなマインドの持ち主とは限りません。ただ、悪口を言うことのデメリットを理解しており、悪口を言いたくなるシーンでも意識的に「言わない」選択肢を取っていると考えられます。
悪口を怒りや不満の発散方法にしない
悪口を言わない人は心に余裕があり、悪口を言葉にして言わずとも怒りを鎮められる傾向にあります。対人関係における怒りや不満は、相手への期待が失望に変わったときに生まれやすい感情です。
自分の気持ちを誰かに共有して理解してほしいと考えたとき、怒りや不満の衝動に任せて悪口を言ってしまうことがあります。
しかし悪口を言わない人は、期待通りにいかないことがあったとしても「仕方ない」と割り切ることで悪口を怒りや不満の発散方法にはしないようにしていると考えられます。
悪口が与える悪影響を理解している
日頃から誰かの悪口を言っている人は、周囲から「信用できない」「できるだけ関わりたくない」といったネガティブな印象を抱かれがちです。一方で、悪口を言わない人は、悪口を言うことで自分の評価が下がることを理解しています。
その場の空気や不満に流されて悪口を言ってしまうと、後々の人間関係や仕事において悪影響が生じることがあるのを知っているのです。
職場で悪口を言わない人になるための行動
悪口を言わない人になるにはどのような行動を心がければよいのでしょうか? 職場で悪口を言わずに過ごすコツを紹介します。
ポジティブな面へ目を向けるようにする
職場での人間関係においては、相手のネガティブな面ばかりを気にするのではなく、ポジティブな面に目を向けることがポイントです。特に、一度苦手意識を抱いてしまった人に対しては、ネガティブな面ばかりが目につき悪口につながりやすくなります。
周囲の人のポジティブな面を見つけながらコミュニケーションをとると自然に不平不満が減り、悪口を言わずに過ごせるようになるでしょう。
また、ときには職場の人たちが誰かの悪口で盛り上がっているシーンに遭遇することがあるかもしれません。そのようなときは、ストレスを抱えず自分の本来の仕事に集中するためにも、積極的にその輪に加わるのではなく距離を置くことも大切です。
指摘するときは客観的に
仕事をしていると、ミスが生じたときや勤務中の怠慢など悪口が生まれやすい場面での対処に困ることがあるかもしれません。不平不満が生じた場合でも、相手の事情も考慮したうえで「人」ではなくあくまでも「できごと」に対して客観的に判断する姿勢が重要です。
起こったできごとと相手に対しての感情は切り離して考えることを意識し、相手の人格まで否定することがないように心がけるとよいでしょう。
自分の意見を持ち、発言することは悪いことではありません。しかし、相手の意見や提案に対し否定や指摘を行いたい場合には、代替案や改善策をあわせて提示することでコミュニケーション不足による不満が生じにくくなります。
言葉選びで受け取り方が大きく変わる
同じ内容を相手に伝えるときでも、言葉選びや伝え方次第で悪口だと捉えられてしまうこともあるため注意が必要です。改善点を伝えようとしたにもかかわらず、意図せずネガティブに捉えられてしまってはもったいありません。
あいまいな表現は誤解やトラブルを生みやすくなってしまうため、言葉を選ぶ際にはなるべく具体性を持って誤解のないように伝えると効果的です。
ほかにも、疑問形や枕詞をつけて口調をやわらげることで、自分の意見の押しつけではなく相手の考えを聞き入れる余地があることを示せます。
たとえば、「A案では無理ですよ」と否定だけではなく「A案はここが難しいですが、B案はどうでしょうか?」と伝えたり、その人の企画や提案に対する労いを最初に挟んでから話したりした方がコミュニケーションが円滑になります。同時に、表情やリアクションを豊かにしたり声に抑揚をつけたりといった工夫をすると、より相手へ好感や安心感を与えるでしょう。
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