「忍耐力」とは?
「忍耐力があるね」と言われて、不快な気分になる人はあまりいないのではないでしょうか? 忍耐力があれば、辛く苦しい状況でも前向きに頑張っていけるような気がしますね。褒め言葉、アピールポイントとして使われることも多い「忍耐力」。
一方で、忍耐力は短所になってしまう場合もあるのです。本記事では、「忍耐力」がある人の特徴や、「忍耐力」をアピールするメリット、言い換え表現について紹介します。忍耐力を身につけたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「忍耐力」とは、辛く苦しいことを耐え忍ぶ力のことです。人は、生きていくうえで様々な壁にぶつかります。一度も苦しみを感じたことがないという人はいないでしょう。壁にぶつかって苦しいと感じる状況でも、忍耐力があれば乗り越えられるように思えますね。
アニメや漫画の世界でも、窮地に追い詰められた主人公が、懸命に努力して勝利を勝ち取るというストーリーが多く見られます。忍耐力は最大の長所として捉えられることが少なくないため、「忍耐力がない自分を変えたい」と感じている方や、「忍耐力を養いたい」と考えている方も多いのではないでしょうか?
「忍耐力」がある人の特徴
忍耐力がある人は、周囲から一目置かれる存在であるといえます。では、忍耐力がある人とはそもそもどのような特徴を持った人なのでしょうか? ここでは、忍耐力がある人の特徴について紹介します。
1:努力家
忍耐力がある人の最大の特徴として、努力家であるということが挙げられるでしょう。勉強や仕事など、やりたくないこと・やらなければならないことを前にすると、どうしても逃げたくなるものです。
「夏休みの宿題をギリギリまで溜めてしまった」「終わらせなければならない仕事をサボってしまった」という経験のある方も少なくないかもしれません。しかし、忍耐力のある人は、今自分がするべきことを把握したうえで、目標に向かって懸命に努力することができるのです。
やりたくないことから目を背けず、自分を律することができる点は、忍耐力がある人の最大の長所といえるでしょう。
2:責任感が強い
忍耐力がある人は、目標を達成するために努力し続けることができるため、やるべき勉強や仕事を途中で放棄することはありません。たとえ骨が折れる作業でも、任されたことは最後までやり抜く人が多いので、周囲からの信頼も厚いでしょう。
中途半端に終わらせることなく、最後までしっかりやり抜く姿勢は、責任感が強いといえます。忍耐力がある人は出世することが多いと言われることもありますが、責任感の強さが大いに関係しているのではないでしょうか。
3:打たれ強い
思わぬ壁にぶつかったとき、自己嫌悪に陥ってしまったり、無気力になってしまったりすることがありますね。「どうせ自分なんて…」と悲観的になってしまうこともあるでしょう。しかし忍耐力がある人は、そのような辛い状況でも、自分自身を鼓舞しながら目標に向かって突き進むことができます。
問題を解決するために、あらゆる視点から解決策を考える人が多く、途中であきらめてしまうという人は少ないでしょう。したがって、打たれ強い傾向にあるといえます。
4:頑固
忍耐力が強いことは、素晴らしい長所といえますが、一方で短所につながってしまうことも。忍耐力がある人は、自分を律して目標を達成しようとします。しかし、自分のやり方にこだわってしまうところがあるため、どうしても視野が狭くなったり、頑固になってしまったりすることがあるのです。
ほかの人からのアドバイスを聞き入れようとせず、問題を自分だけで抱え込んだ結果、かえって失敗してしまうというケースも。また、物事を最後までやり抜く姿勢は、完璧主義であると言い換えることもできます。
妥協することができないという特徴も、自分自身を追い詰めてしまう原因になるといえるでしょう。
「忍耐力」をアピールするメリット
面接などでも、忍耐力は強みの一つとして捉えられることが多いでしょう。ここでは、「忍耐力」をアピールするメリットについて紹介します。
1:誠実な人だと思ってもらうことができる
忍耐力があることをアピールすることで、誠実な人だと思ってもらうことができます。仕事をするにあたって、最後までやり抜く姿勢や責任感が強いことは非常に重要であるといえるでしょう。途中で仕事を放棄したり、人任せにしたりするような人がいては、全体の調和が乱れてしまいます。
その点で、忍耐力がある人の多くは、中途半端に仕事を終わらせたり放棄したりすることがないため、周囲からの信頼を得やすいのです。「この人になら」と、重要な仕事を任せてもらえる機会も多くなるかもしれません。
2:初対面の相手にも好印象を与えることができる
具体的なエピソードも交えながら、忍耐力があるということをアピールすることで、初対面の人にも好印象を持ってもらえる可能性が高いです。基本的に、忍耐力があるという点がマイナスな印象を与えることはないでしょう。
面接の場では特に、責任感が強い・コツコツと努力することができるという点をアピールするとよいかもしれません。
自己PRで「忍耐力」を使う際の注意点
高評価につながることが多い「忍耐力」。自己PRで使われることもありますが、注意しなければならないこともあります。アピールの仕方によっては、相手にマイナスな印象を与えかねないのです。
「忍耐力」という言葉には、辛く苦しいことにも耐えるという意味が含まれます。そのため、大変な仕事も忍耐力で乗り切ったということをアピールすると、「嫌なことを無理やり押し付けられた」「不満があっても言い出せない性格」と捉えられてしまうこともあるかもしれません。忍耐力という表現を使う際には、無理やりやらされたのではなく、自分から率先して取り組んだことを強調する必要があるでしょう。
誤解されたくない場合は、「粘り強い」「最後までやり抜くことができる」など、別の表現に言い換えるのがおすすめです。
最後に
今回は、「忍耐力」がある人の特徴や、アピールするメリット、自己PRに使用する際の注意点について紹介しました。主に長所として捉えられることの多い「忍耐力」。一方で、短所につながってしまう可能性も。仕事面では大きな強みになることも多くありますが、何事もほどほどが一番ですね。
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