イライラはなぜ起こる? その原因とは
相手の言動が理解できない・許せない
例えば、指導している後輩が仕事を全然覚えてくれない、ママ友が裏で人の噂を広めている…など、その人の態度や行動を「理解できない」「許せない」と感じたときに、イライラしてしまうことがあります。
誰かに対してイライラするときは大抵、相手がルールやマナーに反することをしているから。自分ならそんなことはしない、あり得ないと相手と比較し、苛立ちを覚えてしまうのかもしれません。
こうしたことが続くと、その人を見ただけでイライラするようになってしまう可能性も。
不定愁訴
理由もなくイライラしてしまい、更年期を疑うこともあるかもしれませんが、「イライラ=更年期」ではありません。不定愁訴というよくわからない体の不調(頭痛やイライラ、疲労感など)の可能性もあります。
更年期障害はホルモンチェックでわかるので、婦人科で検査し、イライラの原因が更年期症状によるものならば、医師による治療ができるので安心です。
しかし、別の不調からくるイライラの場合は、原因を突き止める必要があります。ひとつの原因として「忙しすぎる」場合も。余裕がないと多角的にものを見ることができなくなってしまうこともあるので、目をつぶって深呼吸をし、自分をいたわることを意識してみましょう。
やることが多すぎる
仕事に子育て、毎日時間に追われて自分の時間がない! やりたいことができず、できなかったことにイライラしてしまう…。状況や物事が自分の思い通りにいかないと、心に不快感を覚え、これがイライラの原因になってしまっている可能性も。
完璧主義
仕事も家事も、完璧にこなそうとしていませんか? 頑張りすぎている場合は、一度やらなければならない優先度の高い項目を整理してみましょう。できないことはできない、手を抜くところを見つけ手放す、家電や外注に頼るなど、少しずつ自分に余裕を持たせてあげて。
イライラする人としない人、その違いは?
イライラする人は余裕がない、イライラしない人は余裕がある
気持ちに余裕がないときは、些細なことでイライラしてしまうもの。自分はこんなに忙しいのに! とちょっとしたトラブルや問題に怒りをぶつけてしまうものです。
逆にイライラしない人、イライラしても自分の中で解消できる人は、時間や心に余裕があります。普段なら怒らないようなことに対してイライラしてしまうのだとしたら、自分に余裕がない状態なのかもしれません。
イライラする人は気持ちの切り替えができない、イライラしない人は切り替えが早い
イライラしやすい人は、一度嫌な気持ちになると引きずりがち。家庭内で何かあったときは職場でもモヤモヤが続き、帰宅してからも職場での失敗や不満が頭の中でぐるぐると巡ってしまいます。
逆にイライラしない人、またはしてもすぐに解消できる人は、気持ちの切り替えが上手。これはこれ、それはそれ、と割り切ることができるので、嫌なことがあっても関係ない人やシーンにまで引きずることは滅多にありません。
イライラする人は一人で抱え込む、イライラしない人は周囲に頼る
依頼を断れなかったり、悩みを一人で抱え込んだりする人は、人一倍ストレスをため込みやすい傾向にあります。本当はいっぱいいっぱいなのに、頼まれるとつい「期待に応えなきゃ」と引き受けてしまい、途中で無理だと悟っても、誰かに助けを求めることが苦手なので、苦しい思いをしながら遂行します。
イライラしない人や上手に解消できる人は、自分の状況をまず自分自身で把握し、引き受けられなければ相手にそれをしっかり伝えます。引き受けた後自分の手におえないとわかれば、周囲に助けを求めるでしょう。
イライラがどうしても止まらないときの対処法
いったんその場を離れてみる
イライラの感情がたかぶり、なかなかおさまらないときはいったんその場を離れてクールダウンしてみましょう。イライラを無理に鎮めようとしても、原因がそこにある限り解消が難しいケースも。
イライラしたままでは冷静さを欠いた発言をしてしまったり、不遜な態度を取ってしまったりする恐れもあります。その場合は、イライラの対象から物理的に離れ、一人になれる空間をつくって気持ちを落ち着かせましょう。