できたことにフォーカスする
あれもこれもやろうと思っていたのに、今日も全然できなかった…と落ち込んだりイライラしたりするときは、「できて当たり前」から「できなくて当たり前」の前提に変えてみましょう。
ついできなかったことに注目してしまいがちですが、できたことにフォーカスする。この気持ちの切り替えをするかしないかで、心のストレスはかなり違います。
また、寝る前にできた自分を褒めてあげることも大切。これだけでポジティブな気持ちで翌日を迎えられます。
怒りの理由を知る
自分の怒りはどのような理由で湧いて、どう対処するべきなのか、自分が納得していないと行動に移すのは大変です。人によっては「認めてほしい」「甘えたい」という気持ちをうまく出せずに蓄積してしまい、後々「怒り」という形で爆発してしまうことも。イライラや怒りはあくまできっかけにすぎず、別の理由が根本にある可能性もあるのです。
自分で解決できない場合は、カウンセリングを受けてみるのもひとつの手。プロの力を借り、原因がわかったら周囲の人にも協力してもらうなど、すべて一人で解決しようとしないことも大切です。
自分の気持ちを言語化する
イライラを人に話したり、考えや気持ちを言語化することで頭の中が整理されます。
ただし、あまりにもメンタルの不調が増して、日常生活に悪影響が出るレベルなら、カウンセラーや精神科の診察を受けることをおすすめします。プロのアドバイスや、薬を用いながら症状を和らげることができるので、自分の調子に向き合って上手に活用してみて。
お風呂に入る
お風呂のリラクゼーション効果にはイライラを軽減する作用も。入浴がもつ「浮力作用」がイライラなどの疲れを和らげてくれるのです。
お湯に浸かると人間の体重は9分の1程度になります。筋肉や関節が緩められるだけでなく、脳の緊張や疲れも和らぎます。より浮力作用を感じてリラックスするには、深く浸かることがポイント。
負の感情をエネルギーに変えて発散する
たまったストレスを上手に解消する方法に、「体を動かす」「大声で歌う」「思いっきり泣く」など、心の内側にこもった負の感情をエネルギーに変えて発散するやり方があります。
また、「信頼できる人と一緒に過ごす」「好きな音楽を聴く」「好きなアロマをたく」「瞑想をする」など、自分が心地良いと感じる環境づくりもストレスを緩和させます。
ストレスを抱えないために大切なことは「気持ちのもち方」。何でも「いい加減」で過ごすことも大事です。“でたらめ”とか“無責任”とか、そっちの意味の「いい加減」ではなく、“適度”とか“ちょうどいい”の意味の「いい加減」。人間関係、仕事、家庭、まずは、どんなシーンでも、頑張りすぎず、「いい加減」で進めてみましょう。
イライラを予防するためのマインドとは
やるべきことを整理しつつ、完璧主義をやめる
自分に余裕がなくキャパオーバーになると、人は些細なことでイライラしがち。今時間や心に余裕がないんだ…! と感じたら、まずやるべきことを整理してみましょう。今、何をしなければならないのか、そのために何が必要なのかを、取り掛かる前に考えます。次の行動がはっきり決まると気持ちが落ち着くもの。
家事をやるにしても仕事をやるにしても、スケジュールを立てると進歩状況がひと目でわかります。長期的な問題があるときは、その問題点や今すべきことをリストにまとめてみましょう。
その上で、完璧主義でいることを手放してみることをおすすめします。あれもこれも全部やらなきゃ、私にしかできないから、と気負いすぎるとまた余裕がなくなってしまいます。自分を追い詰める方法ではなく、無理せず達成できる方法、周りにも協力してもらえる方法を考えてみましょう。
そして、失敗したりうまくいかなかったりしてもいい、というマインドも必要です。完璧にこなすスーパーマンを目指さなくてよいのです。できなかったときは開き直って、休む時間を設けましょう。
余裕がなくなり周囲に八つ当たりしてしまうよりも、少しだけ手を抜くことを覚えて周りに優しくできるほうが、自分も周囲の人たちも幸せになれるはずです。
他人に過度な期待をしない
他人を思い通りに動かすことは不可能です。「前もやってくれたし」「恩を返してくれるだろう」などと都合よく考えてしまうと、そうでなかったときに裏切られたような気分になり、イライラしてしまうものです。
人に期待しないでいると、誰かに依存したり恨んだりすることがなくなるので、平常心でいられる時間が増え、物事の結果を他人に委ねなくて済むことからストレスも減ります。
誰かに何かを頼んで失敗されたとしても、その人に依頼しようと決めたのは自分なのだから、と考えることができ、人を責めるような気持ちにならず優しくいられるのもメリットです。
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