【目次】
・仕事に向き不向きってあるもの?
・仕事が向いてないと思うとき
・仕事が向いてないと思う原因は?
・仕事が向いてないか判断する方法
・仕事が向いてないと思ったときの対処法
・向いている仕事を探す方法とは?
【目次】
仕事に向き不向きってあるもの?
「この仕事は向いていないかも…」と考えながら働くと苦痛を感じるばかりです。しかし、どんな仕事にも波はあります。今がたまたま悪いときなのかもしれません。安易に向いていないと決めつけず、そもそも「仕事に向いていない」とはどのような状態なのか考えてみましょう。仕事の向き不向きが気になったとき、考えてみたいポイントを紹介します。
得意なことは人それぞれ
世の中には数え切れないほどの仕事が存在します。個人の資質や得意なことによって仕事の向き・不向きがあるのは当然です。例えば、人前で話すのが苦にならないタイプの人は、営業やプレゼンなどで実力を発揮しやすいといえます。一方、几帳面で真面目な人はデータの打ち込みや資料作成など、正確さや丁寧さが必要な仕事にやりがいを感じるはずです。
またこれと同様に、向いていない仕事に就いたときの考え方も人それぞれ違います。ある人は就いた仕事に疑問を感じたとき、「向いていないから辞めよう」と考えるかもしれません。しかし、またある人は「こんなものだろう」と考えます。仕事の向き不向きについてどう考えるかも、人それぞれなのです。
すぐに諦める必要はない?
現在仕事が向いていないと感じても、今後仕事が楽しくなってくれば「意外と向いている」と思える可能性はあります。現在壁にぶつかっているからといって、「向いていない」と結論付けるのは早計かもしれません。また上司や他人からの言葉で「この仕事は向いていない」と感じることもあります。しかし、他人の言葉は参考程度にしましょう。たとえ直属の上司に「向いていない」と言われたとしても、上司の言葉が100%正しいとは限りません。仕事の向き・不向きの判断は自分自身で下しましょう。
仕事が向いてないと思うとき
仕事がスムーズにいっていれば「この仕事は向いていない」とは思わないものです。人はどのようなことに直面すると、仕事に対して「向いていない」と感じてしまうのでしょうか。仕事が向いていないと嘆きたくなるさまざまな状況について見ていきましょう。
失敗ばかりが続くとき
初めての仕事なら失敗をしてしまうのは誰にでもあることです。しかし、それが何度も続いたり少し注意すれば防げるようなミスだったりすると、自分の能力に疑問を抱いてしまいます。特に優秀な新人が入ってきたときなどは、自分の能力不足を強く感じがちです。後で入ってきた人がテキパキ働いている様子を見ると、どうしても自分と比較してしまいます。焦ったり落ち込んだりすれば、どうしても仕事のミスが増えやすくなるものです。ミスを連発する日が続けば、ますます「向いていない」と落ち込みやすくなります。
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なかなか成果が出ないとき
一定期間勤めてもなかなか成果が出ないときは、「仕事との相性が悪いからでは」と考えてしまいます。初めは同じスタートラインに立っていても、時間が経てば能力や資質による差が見えてくるもの。このとき自分が「他の人より劣っている」「クリアできた目標がない」などと感じれば、仕事が向いていないのではと不安になるのも無理はありません。特に仕事に対して一生懸命取り組んできた人ほど、成果を出せない自分をふがいなく感じます。自分なりの努力や工夫が良い結果につながらないことで、モチベーションも下がってしまうのです。
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楽しいと思えないとき
仕事に一度もやりがいや楽しさを感じたことがないならば、その仕事が「向いていない」と考えるのも無理はありません。達成感を得たり褒められたりしたときは、「仕事が楽しい」「やっていてよかった」と思うこともあるはずです。しかし、このように自分のやる気を後押ししてくれるものが少ない職場の場合、仕事へのモチベーションが湧かず何のために働いているのか分からなくなります。ただし、「楽しくない」と思ってしまう理由は人によりさまざまです。「楽しくない」の背後にある理由を突き止める必要があります。
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仕事が向いてないと思う原因は?
「この仕事は向いていない」と思いながら働くのは、大きなストレスとなります。日々悶々とした気持ちを抱えて働いている人は、なぜ仕事が向いていないと思うのか、その原因について考えてみましょう。なぜ「仕事が向いていない」と思ってしまうのか、考えられる点を紹介します。
思っていた仕事とギャップがある
仕事が想像や理想と違ったとき、そのギャップに戸惑う人は少なくありません。仕事に就いてはみたものの「自分のやりたい仕事ではない」と感じて、向いていないと考えやすくなっていきます。「仕事の現実と理想」にショックを受けることは、近年よく取り沙汰される「リアリティショック」の一つです。比較的誰にでも起こり得ることで、新入社員の多くが体験したことがあるといわれています。ただし、このとき感じる「向いていない」という気持ちは、時間が解決してくれる可能性があります。仕事の流れが分かるようになれば、不安も解消されやすくなるはずです。
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自分のスキル不足
「見合ったスキルがない」と感じることも、仕事が向いていないと考えやすくなるきっかけの一つ。自分が仕事に四苦八苦している一方で同僚が楽に仕事をこなしていたら、やはり落ち込みます。できない自分が歯がゆく、「向いていないのかも」と思い込んでしまうのです。しかし、仕事のできがスキルに関係するとは限りません。要領の良しあしや、本人のやる気の度合いによって差がつくということも。うまくいかないときすぐに「向いていない」と口から出てしまう人は、まずは自身の仕事ぶりを振り返ってみてはいかがでしょうか。
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職場の環境や方針が合わない
職場環境に居心地の悪さを感じると、仕事に行くのがイヤになります。また、会社の方針に納得できないなら、働くためのモチベーションが湧いてきません。どちらのケースも、「仕事が向いていない」と感じてしまうきっかけになりやすいものです。例えばパワハラや残業が多い職場なら、仕事以外のストレスが多そうです。体を壊す前に転職を考えた方が賢明かもしれません。
また、方針や社風は個人の努力ではどうにもならない問題。「保守的な企業体質がイヤだ」「成果主義すぎてつらい」など自分自身が目標としたい考えと反するものがある場所であれば、こちらも転職を視野に入れてみるのも一つの手です。
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仕事が向いてないか判断する方法
本当にその仕事が向いていないと判断をしたのなら、退職や転職に向けて動かなければなりません。しかし、仕事を辞めるということはキャリアを振り出しに戻す可能性も含まれます。「仕事が向いているか・いないか」の判断は慎重に下しましょう。仕事が向いているのかいないのか迷ったとき、どのようなことを判断基準にすべきなのかを紹介します。
勤めてから一定の期間が経っているか
その仕事に就いてまだ数カ月しか経っていないなら、仕事が向いていないと判断するのは時期尚早かもしれません。向いている・いないを決めかねているときは1年間様子を見てみましょう。
そもそも仕事に就いてからわずかしか経っていないのならば、まだ仕事の全容が見えていないということもありえます。今取り組んでいる業務が苦手だったりイヤだったりしても、他の工程や業務で楽しいと感じられることがあるかもしれません。また、ミスに悩んでいる人も、1年も続けていればミスが少なくなるはずです。この頃には仕事本来の面白さが少しずつわかってくることが多いので、向き不向きの判断はそのときまで待ちましょう。
やりがいを感じられるか
向き不向きの判断に迷ったら、今手掛けている仕事のうち「やりがいのあること」「ないこと」を書きだしてみましょう。やりがいのあることの方が多ければ、自分にとって向いている仕事になっていく前兆かもしれません。
ミスや思い通りにいかないことが多ければ、仕事に対して自信が持てず「向いていない」と感じることが多くなるものです。これは一時的なものである可能性が高いので、判断の基準にするのは避けましょう。やりがいを感じられる仕事を見つけるのは、そう簡単なことではありません。今の仕事に少しでもやりがいがあるのなら、簡単に手放さずしっかり向き合ってみてはいかがでしょうか。
数年後の自分を想像できるか
仕事に対して具体的な目標やモチベーションがあるかどうかも、仕事の向き不向きを判断する上で重要な基準となります。まずは、会社での自分の「数年後」をイメージしてみましょう。「チームリーダーとして部下をまとめている」などと具体的にイメージできるなら、その仕事はあなたに向いている可能性が高いといえます。
もしもイメージが湧きにくい場合は、今いる先輩を見てみましょう。数年後その人のようになりたいと思えますか?なりたいと思える先輩がいるのなら、あなたはその仕事に希望ややりがいを感じているはずです。一方、いないあるいは「あんな風になりたくない」と思うのなら、今の仕事は向いていない可能性があります。
仕事が向いてないと思ったときの対処法
現在の仕事が好条件であるなら、「向いていない」と安易に離職するのはおすすめできません。子どもを育てながら思い通りに働ける会社を見つけるのは、意外と大変です。仕事の向き不向きに悩んでも、結論を急ぐのはやめましょう。仕事が向いていないと思ったときの対処法を紹介します。
向いていないと思う原因を改善する
仕事が向いていないと感じる原因については、さまざまなことが考えられます。まずは自分の中に何か原因がないかどうかを突き止め、改善に向かって努力してみましょう。例えば、仕事のミスが多いならこまめにチェックをする癖をつけるようにしてみるなど。1人で不安な場合は、同僚に見てもらうのもおすすめです。
また、やりがいを感じられないなら、一度全力で仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。それによって成果が出れば、仕事の意義ややりがいが見つかる可能性が出てきます。ただし、職場環境などの問題は、個人で対処するのが難しいかもしれません。会社に異動の希望を出すなどして、状況の改善を図りましょう。
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信頼できる人へ相談を
「仕事が向いていない」と思い込んでいるときは、冷静な判断を下しにくいものです。1人で悩まずに、信頼できる上司や同僚に相談してみましょう。自分では気付けなかった自分の長所に気付けたり、改善点が見えてきたりするかもしれません。また、上司や同僚に思いの丈を打ち明けると、案外気持ちが落ち着いてくるものです。冷静になって考えられるようになれば「前向きに仕事に取り組もう」という意欲を持ちやすくなります。
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うまく息抜きをすることも大切
仕事がプライベートの時間を侵食していると、仕事に対して前向きな気持ちを抱きにくくなります。「休日も仕事が頭から離れない」「ふとした時間に仕事のミスを思い出す」などといったことがあるならば、少し仕事のことを忘れて、プライベートの時間を充実させましょう。
そもそも仕事のストレスから解放されないうちは、冷静な判断が難しくなります。趣味に没頭したりおいしいものを食べたりなど、好きなことを楽しむのがおすすめです。仕事中心の生活をやめれば、仕事を客観視しやすくなります。気持ちに余裕が生まれて、仕事の向き不向きそのものが気にならなくなるかもしれません。
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いざ転職。向いている仕事を探す方法とは?
「この会社での将来が想像できない」「職場環境や社風が合わない」「他にやりたいことがある」という考えがある場合、もしかしたらどんなに熟考しても「仕事が向いていない」という結論に至るかもしれません。ただし、ここで適当に決めてしまうと、また同じことの繰り返しになるかもしれません。今度こそ腰を落ち着けて働けるよう、「自分に向いた仕事」を見極めましょう。新たに仕事を探すとき、注意したいポイントを紹介します。
仕事を選ぶ上での優先順位を明確にする
入社後に後悔しないためには、会社に求めることの優先順位を明確に定めておくことが大切です。入社のポイントとなる条件には、次のようなものがあります。
・雇用形態
・給与待遇面
・業種
・仕事内容
・職場環境
・社風や事業方針
全てが理想通りの会社が見つかればよいですが、現実には難しいもの。「これは絶対に譲れないけれど、こちらは妥協してもよい」など、自分なりの折衝点を見つけておくことをおすすめします。
ただし、社風や職場環境が悪い会社は精神面・肉体面での負担が大きくなりがちです。入社後に困らないよう、特に念入りにチェックしましょう。情報収集はネットで行えますが、足を使った方が有益な場合も多々あります。セミナー等があるならば積極的に参加して情報を集めましょう。
間違えない転職のための面接のコツは…【ワーママの転職/和美さんの場合・前編】
自分は何が得意か・好きなのかを知る
次の会社で「仕事が向いていない」と感じないようにするためには、自分の得意なこと・好きなことを生かせる仕事であるかどうかがポイント。今までの仕事の経験から、得意なことややりたいと思ったことをピックアップしてみましょう。そして仕事を選ぶときは、それらが生かせるかどうかを基準に。また、「このような仕事をしたい」「このようになりたい」という具体的な希望があるのなら、そのための環境や制度が整った会社を探す必要があります。会社の規則や制度、設備などをよく見て、理想的な働き方ができるところを探しましょう。
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