コンプレックスがあるから
他人と自分を比べたときに「劣っているかもしれない」と感じることは、自分を信じられない原因になります。例えば、学歴にコンプレックスを抱いていたとして「あの人より学歴が低いから年収が低く幸せになれない」と考えしまうと、自信を持つことは難しいのではないでしょうか。
人と比べて自分を評価しようとすると、新しい比較対象ができる度に自信が揺らいでしまいかねません。
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自分を信じることで起こる変化
自分を信じると、さまざまな良い変化が生じます。うまくいかなかったことへの対処法が見つかり、人生が変わるきっかけになるかもしれません。
自分を信じることでもたらされる変化を見ていきましょう。
物事に対して積極的になれる
何かに取り組むとき、「できるか不安だから、やめておこう」と考えることが減り、「やってみよう」と前向きな気持ちになれます。これまで挑戦してみたくてもできなかったことや、以前やってみてダメだったことにリベンジしたい気持ちが湧いてくるかもしれません。
自分を信じることで積極的に行動するシーンが増えれば、新しい体験を通じて視野が広がり、より自信を増していけるはずです。挑戦することをあきらめてしまうと、代わり映えのない日々を送ることになるかもしれませんが、積極性を持てばより充実した日々を送ることにつながるのではないでしょうか。
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色々な価値観を受け入れられる
どんなことに対しても意見が全く同じ人はいないため、気が合うと思っていた人でも、ちょっとした意見の食い違いが生まれることがあります。ときには、言い合いに発展することもあるかもしれません。
時と場合にもよりますが、自分とは違う意見を聞いたときに許せない気持ちになってしまうのは、自信のなさの裏返しかもしれません。自分を信じられない人は、反対の意見を言われると自分が間違っている気がして不安になってしまうこともありえます。
自分を信じると、他人の意見に対して否定的な気持ちにならずに済み、さまざまな価値観があることを受け入れられるようになるでしょう。人の意見を聞いて視野を広げられることで人生が豊かになり、周囲の人々を無理なく受け入れられるので人間関係もスムーズになるかもしれません。
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いつも以上に力が発揮できる?
自分を信じられないと何事にも消極的になってしまい、本来はうまくいくことも失敗しやすくなってしまいます。精神状態は体の状態にも影響するので、弱腰な態度でいると体が緊張して固くなってしまいます。弱気でいるよりも堂々とした態度で取り組んだ方が、うまくいくことが多いでしょう。
例えば、大事なプレゼンのときにビクビクしながら伝えるより、毅然とした態度でいる方が、同じ内容でもより好意的に受け取ってもらえるはずです。そのような面から、自分を信じている人の方がポテンシャルを発揮しやすいといえます。
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すぐにできる、自分を信じる方法とは?
必要なことが分かれば、自分を信じることに近づけるかもしれません。コツコツ続けることが大事なので、できるだけ早く始めることがおすすめです。
毎日の生活の中で実践したい、自分を信じる方法をご紹介します。
自分の長所を伸ばす
どんな人にも良いところがあるものです。自分では長所ではないと思っていることも、他人から見れば輝いて見えることもあります。「元気が良い」「字がきれい」など、どんな些細なことでも構わないので、これまで1回でも褒められたことがあれば、書き出してみましょう。長所が自分で分からない場合、思い切って周囲の人に聞いてみることをおすすめします。
長所を見つけたら、少しでも伸ばす努力をしましょう。例えば、「英語が少し話せる」という長所があるなら、ビジネス英語資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
長所が伸びていけば、次第に自分を信じられるようになります。すぐに結果に結びつかなかったとしても、何かに前向きに取り組んだ経験はかけがえのないものになってくれるはずです。
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他人と比較をしない
良いときも悪いときも、他人と比較するとうまくいきません。自分の価値を他人と比較することで認めようとすると、自分より優れた人を見つける度、自分を信じられなくなってしまいます。
他人がどんなに輝いているように見えても、そう見えるだけであって実情は分かりませんし、自分の生き方には関係ありません。他人との比較をやめて、「自分の心に向き合うこと」が大事です。比較をやめて自問自答すれば、自分に足りないものが見えてくると同時に、すでに自分が手にしているものが分かり、自分への自信や周囲への感謝の気持ちが生まれてくるかもしれません。
比較しないと気が済まない人は、過去の自分と今の自分を比較することがおすすめです。過去に挫折したことを克服したり、夢中になってやっていた趣味を再開させたりなど、自分を信じるために役立つことが見つかるはずです。
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なりたい自分をイメージ
自分を信じるために、理想の自分を思い浮かべ、言葉で表すトレーニング方法があります。例えば、人前で話す自信が持てない場合、「堂々とした態度で受け答えできる」と唱えてみましょう。「~できるだろう」ではなく、「できる」「する」など、断定することがポイントです。ポジティブな気持ちになり、考え方を良い方向に変えやすくなります。
成功しているイメージを思い浮かべながら唱えると、さらに効果的です。堂々とした態度で話せている様子を具体的にイメージしながら唱えます。実践すればするほど、自分を信じられるようになるでしょう。
1度や2度ではなく、理想の自分になれるまで毎日繰り返しましょう。「お風呂の中」「通勤電車の中」など、時間帯を決めると無理なく習慣化できます。
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