Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE レジャー

2022.08.18

子供と図鑑の世界に飛び込む!軽井沢の森で気軽に自然観察体験

 

我が家のパパに「これ読んでみて♡」と勧めてみれば、きっと今度の休みはパパ主導のお出かけに!絶賛育児真っ只中な旅のプロが、自身の体験をもとにパパ目線の「旅育」子連れ旅をご紹介。10回目となる今回は長野県・浅間山麓に広がる自然の森で、子供でも気軽に参加可能なネイチャーツアー「ピッキオ」をご紹介します。

Tags:

軽井沢は全国第2位面積の国立公園内にあるって知ってた?

首都圏からアクセスが便利で、避暑地として人気の軽井沢。駅前にはショッピングモールが立ち並び、買い物&グルメスポットが充実するリゾートエリアですが、実はこうした華やかな姿は軽井沢のごく一部。浅間山麓に広がる広大な森にはツキノワグマやニホンカモシカを始めとした野生の生き物が数多く暮らしており、長野・群馬・新潟県にまたがって全国第2位の面積をもつ国立公園・上信越高原国立公園を形成しています。

そんな自然豊かな軽井沢で、今回紹介するのが「ピッキオ」です。ピッキオとはイタリア語で「キツツキ」の意味。「キツツキが暮らすような豊かな森を残していきたい」という願いのもと、森の生き物の不思議にふれる「自然観察ツアー」の開催や、人とクマの共存を目指す「ツキノワグマの保護管理」に取り組んでおり、2005年には環境省による「第一回エコツーリズム大賞」も受賞しています。

ピッキオは、野生生物の宝庫ともいえる国設の森、「軽井沢 野鳥の森」に併設したビジターセンターがあり、まさに「図鑑の世界に飛び込むような体験」が可能。子供の知的好奇心を刺激し、ピッキオの活動を通して自然を守ることの大切さを教えられる、まさに旅育にぴったりなスポットなのです。

▲ピッキオ野鳥の森ビジターセンター。毎年秋から冬には、目の前の「ケラ池」が凍ってスケートリンクに様変わりします。

ピッキオには年間を通して約30本ものツアーが用意されています。軽井沢 野鳥の森を歩く人気ナンバーワンの「野鳥の森ネイチャーウォッチング」や、目撃率96.1%という「空飛ぶムササビウォッチング」、観察用ライトを搭載した車に乗って野生生物を探す「ワイルドサファリツアー」(こちらの目撃率はなんと99.2%!)など、幼児でも参加可能なツアーが多く、中には子供たちだけ(小学生対象)で出発する「ピッキオこども冒険クラブ」や、クマを守る仕事を体験する「こどもインターンシップ」(小学3〜6年生対象)といったものも。一方でクマの専門家と冬眠明けのクマを探索するトレッキングツアー「ツキノワグマウォッチング」のような大人向けの本格ツアーもあり、ピッキオの活動の幅広さと、軽井沢の森の生物多様性を窺い知ることができます。

▲野鳥のさえずりが頭上から降り注ぐビジターセンターからの眺め。この日はカルガモの親子が列を作って池の中を泳いでいました。

▲ビジターセンター内には「イカルカフェ」も併設。カフェラテ(ホット)をオーダーすると、かわいい野鳥が描かれたラテアートが!

▲森の本棚「くまだな」には、クマにまつわる書籍のほか、野生生物の剥製や昆虫標本などが展示。軽井沢の自然を学べる空間になっています。

毎日開催している人気ナンバーワンツアーに参加

この日、息子と参加したのは「野鳥の森ネイチャーウォッチング」。野鳥だけでなく、トンボを始めとした昆虫にも数多く出会えるとのことで、最近昆虫ブームの息子もスタート前から興奮した様子です。こちらのツアーは整備された軽井沢 野鳥の森の遊歩道を2km弱歩くだけで、参加のために特に必要な装備はありません。双眼鏡をレンタル(有料)し、知識豊富なスタッフの方から植物や昆虫の説明を受けながら歩く森は大人でもワクワクする楽しさ。

草木にしがみつく昆虫や枝に止まってさえずる野鳥の様子を観察し、野生動物の足跡にも遭遇しました。すると突然息子が、「今度は両生類に会いたいの!」と無茶振り(笑)。しかし、そこはさすが百戦錬磨のピッキオスタッフ!途中、どんぐり池に立ち寄り、生息するカエルを採集用のプラスチックケースに捕まえるという臨機応変な対応で息子を喜ばせてくれました。「今度は空飛ぶムササビも見たい!」と次から次へ好奇心が湧き出てくる息子。成長とともに満足できるツアーがあるので、毎年軽井沢を訪れるたびに参加させたい。そう思ったピッキオでの体験でした。

▲東京ドーム20個分以上の敷地に、約3kmの遊歩道が設置されており、1年を通じて約80種類もの野鳥が観察できるそうです。

▲スタッフの方は野鳥の声を聞くだけで、だいたいの方向や距離がわかるそう。用意してくれた望遠鏡を覗き込んで、一緒に野鳥を探します。

▲けもの道に設置されたカメラの映像をタブレットで紹介。実際に野生生物がここを歩く姿がイメージしやすくなり、子供の好奇心も高まります。

▲念願だったカエルを捕まえてもらって大喜びの息子。逃がすときは少し寂しそうでしたが、それもまた生き物と触れ合う中で大切な経験です。

徒歩圏内「星のや軽井沢」の宿泊者はバーとしても利用可!

ちなみに16時になるとクローズ(繁忙期は17時)するビジターセンターですが、実は夜の20時になると、「星のや軽井沢」のゲスト専用のカフェ&バーとして「森のほとりCafe&Bar」(6歳以上対象)が再オープンします!昼間の雰囲気とはがらりと変わって、ケラ池は幻想的にライトアップ。お酒やコーヒーを飲みながら、夜の森の神秘的な世界を味わうことができます。

星のや軽井沢は、「谷の集落に滞在する」をコンセプトにしたラグジュアリーリゾートですが、キッズフレンドリーな要素もたくさん。託児サービス(生後4ヶ月〜小学生低学年が対象)のあるキッズルームを利用してダイニング「日本料理 嘉助」で夫婦だけの時間を楽しんだり、逆にインルームダイニングで離乳食を含め充実した子供用のキッズメニューを注文し気兼ねなく部屋で過ごしたり、子連れ旅には大変ありがたいおもてなしが充実しています。

▲星のや軽井沢宿泊者専用のバーラウンジ「森のほとりCafe&Bar」。星のやブランドの魅力、「圧倒的な非日常」をここでも味わうことができます。

▲知育玩具や絵本が揃ったキッズルーム。託児サービス(有料)として利用することはもちろん、空き時間に予約して使うことも可能です(無料)。

▲本格的なカレーソースポットに入ってきたキッズカレー!想像以上のこだわりに、さすが星のやと唸ってしまいました(笑)

▲館内着の作務衣は子供用のお揃いサイズもあり。敷地内で食事や温泉を楽しむときは、この格好で気軽に出かけることができます。

以上、幅広い年齢の子供にツアーが充実したピッキオと、滞在するとバーとしても利用できるおすすめホテル「星のや軽井沢」をご紹介しました。まだまだ暑い今年の夏、避暑に軽井沢を訪れて、気軽に旅育を実践してみてはいかがでしょうか?

▶︎ピッキオ

▶︎星のや軽井沢

画像ALT

トラベルエディター

伊澤慶一 

旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi

【これまでの記事はこちら】
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.1
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.2
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.5 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.5 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 中編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 中編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.8 
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.9 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.9 中編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.9 後編

ホテルステイ

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら


Read Moreおすすめの関連記事







スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!