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LIFESTYLE 職場の悩み

2023.02.05

職場に馴染めない? 考えられる理由や対処方法、割り切る考え方とは【キャリアコンサルタント監修】

職場に馴染めないのは時間・価値観・自分側の壁などが原因になっていることがあります。変化を作るには、挨拶・仕事に集中・仕事の連携を意識という行動が有効。割り切るという選択肢についても解説。

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職場に馴染めないとはどういう状態?

就職・転職や異動をしたときに、職場に馴染めないと感じて、居心地の悪い思いをする人は少なくありません。馴染めないと思う理由もいろいろです。

一匹だけ色が異なる羊のイラスト

・あまり周囲と話す機会がない
・職場の雰囲気が嫌(暗い、厳しい、ノリがよすぎる、緊張感漂っているetc.)
・職場の人間関係が悪い、仲がよすぎる
・職場の人たちの年齢が自分と違いすぎる
・仕事の進め方や判断の仕方が自分の価値観と違いすぎる

 

 
新しい職場は、誰にとっても、知らない人たちとよく分からないことに慣れていく期間が必要です。最初から「馴染めない」と思い込まないことも大切。馴染むには時間がかかって当たり前、焦らず、気楽に構えておきましょう。

とはいっても、居心地の悪さは早く解消したいもの。原因や対処法を一緒に考えていきましょう。

職場に馴染めない原因

最初に、考えられる原因を確認してみましょう。一つだけの場合も、複数が重なっている場合もあります。なんとなく嫌だと思っている人は、自分が馴染めないと感じる理由が分かると対策も考えやすいかもしれません。

ノートパソコンに向かって悩んでいる様子の人のイラスト

原因1:入って間もない

新しい職場に慣れるのに3か月くらいはかかる、とよくいわれます。ほかの社員とじっくり話す機会も少なく、寂しい思いをする場面もあるかもしれません。特に大きく環境が変わったときは、1年くらいの間は、その職場の習慣やルールになんとなく違和感を持つこともあるものです。

原因2: 自分と価値観が違いすぎる

職場の仕事の進め方・判断の仕方・経営方針などが、自分の価値観と違いすぎて、馴染めないと感じることも多いよう。その職場独特の暗黙のルールや、古い習慣があり、それに馴染めないこともあるでしょう。

原因3: 自分で壁を作っている

職場に馴染めないと感じている人の中には、自分で壁を作ってしまっているケースも。次に挙げる特徴がないか、振り返ってみましょう。

・自分から挨拶をしない、視線を合わせない
・プライドが高い
・自分のやり方、前職でのやり方、などに拘っている
・社員・契約社員・パートなど雇用形態によって人を区分して考えている
・馴染んでいないと思い込んで自分から距離を置いている

 

職場に馴染めない場合のデメリット

職場に馴染めないとどんなデメリットがあるのでしょうか? 考えてみましょう。

ストレスがたまる

孤立感や疎外感を感じていると、周りの様子が必要以上に気になります。価値観が違いすぎて合わせるのがきついと感じる場合も、ストレスが大きい状態といえるでしょう。馴染めなくてつらいのは、何よりこのストレスではないでしょうか。

仕事がスムーズに進まない

本当に馴染めず、周りとうまくコミュニケーションが取れていない場合には、報告や相談を躊躇してしまい仕事に支障が出ることもあります。

孤立しないための3つのヒント

馴染めないと感じると孤立しているようにも思えて、つらいものです。次のような「今、自分ができること」を試してみましょう。どんなときにも、自分の行動を変えることが道をひらくきっかけになります。

オフィスで仕事の話をする人々

1:自分から挨拶する

自分から働きかけてみましょう。誰かが何かをしてくれるのを待つだけでは、なかなか状況は変わりません。自分の行動を何か少し変えてみましょう。挨拶は周りとの距離を近くする、簡単な方法です。自分から明るく笑顔で挨拶することを続けてみましょう。

2:仕事に集中

先述した通り、新しい環境に馴染むには時間も必要です。焦らずに、仕事に集中して時間を過ごしましょう。職場なので、「するべきことを行なう」のは大前提。仕事に集中することで、個人的な感情を抑えやすくなりますし、仕事のスキルが上がって周りから信頼を得ると、そこから関係性が変わっていくことにもなります。

3:周囲と連携して仕事をしていることを意識(報告、相談、質問、声かけ)

仕事に集中、というのは、自分一人でしてしまうということではありません。連携をとって協力する、報連相をする、納期を守るなど、仕事を遂行する上で大切なことは積極的に行いましょう。自然と周りとコミュニケーションをとる機会が増えることにも期待できます。

自分のやり方にこだわりすぎず、まずは職場のやりかたでやってみると、理解が深まることも。関係構築ができれば、提案もしやすくなるでしょう。

割り切るためのヒント

馴染む努力をしてみても、どうも違うという場合、割り切ってしまうことも一案です。無理に周りに合わせようとして、疲れ果てるのは避けたいもの。そもそも、職場は仕事をする場。自分の業務をきちんとこなしながら、周りとそこそこの距離感を保って自分らしく仕事や生活をすることを考えてみましょう。

割り切ってみることのメリットもあります。メリットが魅力的に思えたら、割り切る選択肢も前向きに考えてみては。

桜が咲いた道を自転車で走る女性のイラスト

メリット1:プライベートを充実させる

職場に馴染もうとしすぎず、割り切ると、オンオフを切り替えしやすくなります。プライベートの時間が確保しやすくなるのは大きなメリットです。仕事以外の時間を、自分が大切にしたいことや興味のあることに使いましょう。

自分の時間を確保するために、職場とプライベートの友好関係をきっちり分けている、という人もいます。

メリット2:人間関係に気を遣いすぎない

価値観や波長が合わない人たちと無理に話を合わせて付き合おうとすると、精神的に消耗します。割り切ることで、気を遣う疲労感から解放されることに期待ができます。また、派閥のようなものがある場合、どこにも属さないことで、人間関係の問題に巻き込まれる確率がぐっと減るでしょう。

馴染めないのがどうしてもしんどくなったら

職場に馴染めないときの対処法をみてきましたが、どうしても辛い・我慢ができないなら、思い切って、職場を変えることも検討してみましょう。

ただ、新しい職場に行ってもまた暫くは馴染むのに時間がかかりますし、いろいろな人がいたり、いろいろな習慣や価値観が存在します。自分に馴染めない原因を作ってしまう癖がないかどうかは、振り返ってみましょう。

最後に

職場に馴染めない原因や対処法をみてきました。自分の働きかけや時間とともに状況は変わりますし、必ずしも職場に馴染む必要はありません。割り切って仕事をすることも選択肢の一つです。自分らしく自分を大切に暮らせているかどうかを考えながら、歩んでいきましょう。

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監修

米山万由美(よねやま・まゆみ)

キャリアコンサルタント
アンガーマネジメントファシリテーター(R)
組織の1on1面談や人財活用コンサルタント、研修講師として活動。楽しくはたらき楽しく暮らすを応援。趣味はチェロ演奏。
ライター所属:京都メディアライン

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