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2023.09.21

滑舌は専門用語だった? その意味や滑舌をよくするトレーニング方法を紹介

 

発音や発声がはっきりとしていて、よどみのないことをいう「滑舌」。日常生活でもよく使われる言葉ですが、元は専門用語だったのをご存じでしょうか? 本記事では、滑舌の意味や読み方、滑舌が悪くなる原因や、よくする方法などを紹介します。

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「滑舌」とは? 読み方は?

聞き取りやすい声で、すらすらと話す人を「滑舌がいい」と表現することも。そもそもこの「滑舌」とは、どんなことを意味するのでしょうか?

「滑舌」は「かつぜつ」と読み、「噛まずにすらすらと、相手が聞き取りやすいような話し方」「発音や発声がはっきりとしていて滑らかなこと」という意味です。

大きなメガホンと、その周りで話したり聞いたりしている人々のイラスト

「滑舌」は専門用語だった

「滑舌」は一般的に使われる言葉ですが、元はアナウンサーや声優、俳優など、話すことを仕事にする人たちの間で使われていた専門用語でした。滑舌は、口の動きをスムーズにするために行う発声練習のことをいいますが、それが転じて、発声などが明瞭で滑らかであること、またそのように話すことをいう意味で使われています。

「滑舌」・「活舌」の2通りの表記がある

読み方は同じですが、「滑舌」は「活舌」と表記されることもあります。しかし「滑舌」と表記されることが一般的です。

「滑舌がいい」とはどんなことをいう?

「あの人は滑舌がいいから話が聞きやすい」などといいますが、「滑舌がいい」とはどのような状態をいうのでしょうか。

「滑舌がいい」とは、1語1語の発音がはっきりと聞き取れること。またテンポも重要だとされています。軽快なテンポで、噛んだり、言い直しがなく、さらにそれが一定のテンポであることが必要です。

滑舌が悪くなる主な原因とは?

話している相手に、何度も聞き返されたりすると「あれ? 私って滑舌が悪い?」と不安になってしまうことも。滑舌が悪いと、話の内容が相手に正しく伝わらない、なんてことにもなりかねません。滑舌が悪くなる主な原因をチェックしていきましょう。

資料を持って明るく話人と、心配しながら聞いている人のイラスト

舌や口まわり筋肉の低下

舌や口まわりの筋力が低下すると、舌などを思うように動かせなくなり、滑舌が悪くなることも。他の言語と比べて日本語は、大きく舌や口を動かさなくても発音できることが多い言語です。そのため多くの日本人は、普段から舌や口の筋力を十分に使えていないことが多いとされています。

姿勢が悪い

猫背になっていたり、姿勢が悪いのも滑舌が悪くなる原因の1つです。人は発声する際に呼吸をしますが、背中が丸まっていると横隔膜を圧迫し、深い呼吸ができなくなります。そうすると発声や声量が不安定になり、滑舌が悪くなるのです。

また背中が丸まって首が前に出ていると、口が十分に開かずに、発生が不明瞭になってしまうこともあります。

口呼吸をしている

人の呼吸方法には、鼻から息を吸う「鼻呼吸」と、口から息を吸う「口呼吸」があります。口周りの筋肉が衰えていると、口呼吸になりがち口呼吸をしていると口が常に開いている状態になり、舌や口まわりの筋力が緩むという悪循環に。また口呼吸は、口腔内が乾燥して唾液の分泌が減り、虫歯や口臭など、口腔内のトラブルを引き起こしかねません。

早口でしゃべる癖がある

話すスピードが早すぎると、相手が話の内容を理解しにくくなります。また、人は言葉を発する際、1語1語、舌の位置や口の形が変わります。しかし、早く話そうとすると、その早さに舌や口がついていけずに、正しい発音ができにくくなるのです。滑舌をよくするために、早口の練習を行うことがありますが、普段の会話では、深い呼吸と相手に伝わりやすいことを意識して話すとよいでしょう。

滑舌がよくなるメリットとは?

なぜ滑舌はいい方が望ましいのでしょうか? 滑舌がよくなることで得られるメリットを見ていきましょう。

オフィスでミーティングしている人々のイラスト

伝えたいことが伝えられる

滑舌がよくなれば、話の内容を正しくはっきりと伝えることができます。聞き取りにくかったり、伝わりにくい話は、相手にストレスを与えてしまう他、誤解やトラブルを招きかねません。

話すことに自信が持てる

相手に何度も聞き返されたり、大事な場面でよく噛んでうまく話せない、という人は、話すことに自信を失ってしまうこともあるでしょう。しかし、滑舌がよくなることで、会話のキャッチボールがスムーズになったり、スピーチなどの大切な場面で自信を持って話すことができるようになったりします。

好印象を与えられる

滑舌が悪く、ボソボソと話す人と、はっきりと話す人と、どちらがよい印象を与えられるでしょうか? きっと多くの人が滑舌のいい人と答えると思います。また、滑舌をよくしようと舌や口まわりをよく動かすと、表情が豊かになるというメリットも。口角も上がり、自然な笑顔を作ることができます。

滑舌をよくするトレーニング方法は?

滑舌をよくすると、ビジネスシーンや人間関係においてもメリットがあることがわかりました。では、今からでもすぐできる、滑舌向上のトレーニング方法を見ていきましょう。

ポッドキャストのイメージイラスト マイクとノートPCを使って話している人、対面で話している人、それを捉えているカメラ

腹式呼吸を身につける

腹式呼吸を身につけることで、声量が一定になり、滑舌がよくなることに期待できます。腹式呼吸の仕方は、まず仰向けに寝て、息を吐き切りましょう。このとき、お腹が凹むことを確認してください。息を吐き切ったら、次は身体の力を抜き、息を吸います。凹んだお腹が、元に戻ればOKです。これを毎日繰り返すと、腹式呼吸が身に付いていくでしょう。

舌の筋肉を鍛える

舌で歯茎をなぞる

口を閉じたまま、下唇の内側と前歯の歯茎の間に舌を入れ、歯茎をなぞるように左右に何往復か動かす。これを上唇でも行います。このときのポイントは、舌の付け根に力を入れるということ。

舌で上顎を押す

口蓋(上顎)に舌をつけ、まっすぐ上に押し上げるように舌に力を入れ数秒キープ。そして力を抜く。これを繰り返します。

舌を突き出す

口を大きく開け、前に思いっきり舌を突き出します。そしてそこから、円を描くように舌を回す。これを数回行います。

表情筋を鍛える

口周りなどの表情筋がこわばって、滑舌が悪くなることもあります。割り箸を使って表情筋を鍛える方法の紹介です。

まず割り箸を横向きにくわえます。このとき、割り箸が口角に当たるところまで深くくわえて、口を閉じましょうそこから前歯が見えるように思いっきり「え」の口にします。口角をできるだけ上げ、そこでしばらくキープ。少し休憩して、また「え」の口でキープ。これを何回か繰り返します。

早口言葉を練習する

早口言葉も滑舌をよくするのに効果的です。早口言葉を練習する際は、早く言うのを意識するのではなく、1語1語正確に発音するように意識することが大切になります。

最後に

仕事や人間関係にも影響を及ぼしかねない滑舌。相手が聞き取りやすいテンポで話したり、1語1語、丁寧に正確に発声したりと、普段から相手に伝わりやすい話し方をするように心がけるのが大切だといえるでしょう。姿勢などにも気をつけて、自信を持って話してみてください。

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