だる絡みとは?意味と使い方
「だる絡み」という言葉は、どのような意味を持つのでしょうか。実際の場面をイメージできるように例文を挙げながら、使い方をシチュエーション別に紹介します。
だるく絡まれること
だる絡みとは、「だるい」と「絡む」の名詞形が合わさった言葉です。だる絡みは、もともとSNSや若者の間で使われていたスラングでしたが、近年日常的な会話でも使われるようになりました。
だるいとは「疲れ・病気などで、体を動かすのがおっくう」なさまを指し、絡むとは「理屈をこねたり、また無理を言ったりすることで相手を困らせる」ことです。
つまり「だる絡み」は、特に意味のないちょっかいや、相手がうんざりして反応するのも面倒だと思うやりとりという意味合いで使われます。
だる絡みという言葉の使い方
だる絡みという言葉を聞きなれない人にとっては、どのようなシチュエーションで使うのか分かりにくいかもしれません。だる絡みを使った例文は以下の通りです。
【例文】
●彼女は私を見つけると、いつもだる絡みしてくるのでやめてほしい
●彼の「だる絡みされるのはもう嫌だ」というせりふにショックを受けた
似た言葉に「うざ絡み」という言葉がありますが、だる絡みの方がやや不快感が少ないという印象の言葉です。ただし「だる絡み」「うざ絡み」のどちらも、相手に不快を与えかねない行為といえます。
だる絡みする人にみられる特徴
相手に不愉快だと思われているのに、だらだらとちょっかいをかけてしまう「だる絡み」には理由があるのでしょうか。だる絡みと感じられる行動を取る理由について考えていきます。
暇つぶしや甘えている場合も
だる絡みをする人の動機には、何通りかのパターンが考えられます。その人が暇なときに限ってだる絡みしてくるなら、単なる暇つぶしか、ただ人寂しくてかまってほしいなど、甘えの一種でしょう。
仲よくなりたい気持ちをスマートに表現できないため、だる絡みしている場合もあるようです。もしも特定の異性からいつもだる絡みされているなら、恋愛感情の表れの可能性もあるかもしれません。
だる絡みしてくる人の気持ちを理解できれば、今後どのような対応をすればよいのか判断する手掛かりになるはずです。
相手の気持ちを考えていないケースも多い
だる絡みは、意味の分からない会話や、相手が不快に思うようなかまい方が特徴。たとえば、以下のような言動が挙げられます。
●文脈を無視した意味不明な内容をLINEしてくる
●忙しいときに、無駄に長々と話す
●聞き手がうんざりしていても、おしゃべりをやめない
●相手への気遣いがなく、不快に思われる指摘をあえてする
もしも好意があるから話しかけている場合であったとしても、聞き手の都合や感情に配慮しなければ、だる絡みと呼ばれる可能性があるでしょう。
だる絡みされたときの対処法
上司や先輩などからだる絡みされても、強く拒めずにストレスをため込んでいる人は珍しくないかもしれません。だる絡みされたときに使える、上手な対処法を紹介します。
話は軽く聞き流す
だる絡みしてくる人はただかまってほしいだけのことも多いので、適当に聞き流しながら相づちを打つのも一つの方法です。
初めからはっきりと嫌そうな顔をすると相手も不機嫌になり、トラブルのもとになりかねません。場合によるものの、わざとらしくない笑顔や大きめのリアクションで肯定すれば、相手を傷つけずに対処できるケースが多いでしょう。
相手がある程度満足した様子なら、仕事や用事を理由に早めに話を切り上げるようにするのが賢明といえます。
適度に距離を取る
できるだけ穏便に対処したいと思っていても、中には何度もしつこく絡んでくる人も。
そういう相手は、姿を見かけたら顔を合わせないように距離を取る、LINEであれば既読スルーするなどの方法も一つです。多少でも空気を読める人なら、嫌がられていることを察して話しかけてこなくなるでしょう。
あまりに耐えられない場合は、具体的な例を挙げてはっきりと、やめてほしい旨や迷惑に感じている旨を伝えることも検討しましょう。悪意のない相手なら、嫌悪されていることを理解して交流を図ってこなくなるかもしれません。
だる絡みしないための注意点
気づかないうちに、自分がだる絡みしている可能性も。相手に不快感を与えないために、押さえた方がよいポイントを考えてみましょう。
相手の反応をしっかりチェック
だる絡みは、自分のことだけを考えた言動といえます。回避するには、相手が自分の話にうんざりしていないか、同じテンションでいるかを確かめながら話すのがポイントです。
しかし、内心うんざりしていても、表情に出す人ばかりではないという点に注意する必要があります。ビジネス関係や相手が年下の場合などは、マナーとして好意的に振舞っている可能性も考えられます。
相手の気持ちをくみ取るには、表情だけでなく、しぐさにも注目するのがおすすめです。基本的には、自分がされて嫌な言動は控えると心掛けるとよいでしょう。
簡潔で分かりやすい話し方を心掛ける
自分では絡んでいるつもりはなくても、忙しい人に長々と話しかけたり、集中している人に対して急用でもない話をしたりすると、相手はだる絡みされたと感じるかもしれません。特に仕事中であれば、簡潔に分かりやすく伝えることが大切です。
簡潔に話すポイントは、結論から話し始め、根拠と具体例の順で締めくくることです。相手が何について知りたがっているのかもくみ取ると、スムーズなコミュニケーションに期待ができます。
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