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LIFESTYLE メンタルヘルス

2023.05.02

「ストレス」の原因、溜めやすい人の特徴とは?ストレスケア方法も紹介

ストレスの原因は、環境・身体や心の状態・社会生活での刺激など様々です。自分では分からないこともあります。原因の例と、ストレスが溜まると起こる症状や病気、セルフケアの方法などを解説しています。

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ストレスとは?

私たちは何気なく「最近ストレスが多くて」とか「ストレスが溜まっているの」というふうに、ストレスという言葉を使っています。では、ストレスとは何なのでしょう。嫌なことや辛いこと、と思っている人も多いかもしれません。しかし実は、楽しいこと・うれしいこともストレスの原因になるのです。

ストレスと上手く付き合っていくために、まずはストレスについて理解を深めるところからスタートしましょう。

“stress”の文字を虫眼鏡で見ている様子

ストレスの原因とは?

ネット上では、ストレスの原因ランキングがかなりの回数検索されています。どんなことがストレスになりやすいのか、気になる人が多いのでしょう。厚生労働省の保健福祉動向調査(2000年)によると、「仕事上のこと」が一番多く、「自分の病気や介護」「収入や家計」「職場や学校での人付き合い」などが続いています。

ストレスという言葉についても確認しておきましょう。ストレスとは、外部からの刺激によって生じる生体の緊張状態のことです。医学的には、ストレスの原因となる刺激を「ストレッサー」とよび、ストレスと区別しています。私たちが普段「ストレス」という言葉を使うときは、このストレスとストレッサーのどちらの意味にも使っていることが多いです。

ストレスの原因にどのようなものがあるのか、確認しておきましょう。

1:環境的要因

気温(暑い、寒い)、天候、放射線、騒音、無音、広さ、など

2:身体的要因

疲労、睡眠状態、栄養状態、酸素不足、身体拘束、体調、など

3:心理的要因

不安、悩み、焦燥、怒り、孤独感、など

4:社会的要因

仕事が忙しい、人間関係、進学、就職、昇進、生計の維持、など

日常の中の様々な刺激が、単独でも混ざり合ってもストレスの原因になります。自分では原因が分からないこともあったり、結婚や出産という嬉しいことがストレスの原因になることもあります。

ストレスにさらされ続けることの危険性

ストレスがある状態にいると、イライラしたり、めまいや頭痛を感じたり、お腹の調子が悪くなったりなど、自律神経が乱れて何らかのサインが出てくることがあります。思い当たる人も多いのではないでしょうか。

サインが出たからといって、すぐに病気になるわけではありませんが、そのままにしておくと病気に繋がるリスクも。自分の状態に目を向けて、早めに対処する習慣をつけましょう。

ストレスや恐怖を感じて座り込んでいる人のイラスト

ストレスサイン

先に挙げた以外のストレスサインの例も、確認しておきましょう。心身が発するSOS信号が続くときは、専門機関に相談することをおすすめします。

・気分が沈む、憂うつ
・何をするのにも元気が出ない
・理由もないのに、不安な気持ちになる
・気持ちが落ち着かない
・胸がどきどきする、息苦しい
・何度も確かめないと気がすまない
・何も食べたくない、食事がおいしくない
・なかなか寝つけない、熟睡できない

参考:厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」 

ストレスが溜まることで起こる病気

次のような例があります。早めに医療機関を受診しましょう。

・身体的な病気:胃潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症、など
・精神的な病気:うつ病、摂食障害、など

ストレスを溜めやすい人の特徴

一般的に、「こうしなくてはならない」「こうなるべきだ」といった、こだわりの気持ちが強いと、ストレスを溜めやすいといわれています。

・完璧主義
・責任感が強い
・心配性
・せっかち
・融通がきかない

 

こだわりの気持ちに気付いたら、「なんとかなるさ」「まぁ、いいか」など、こだわりを手放す言葉を自分で呟いて、自分に聞かせてあげましょう。

ストレスのセルフケア

ストレスなしの生活は、残念ながら現実的ではないでしょう。そのため、ストレスを溜めないコツを知っておくと心強いです。5つのヒントを紹介しますので、日頃から試して慣れておきましょう。

ストレスとリラックス状態が均衡を保っている様子

1:自分の認知の癖を自覚して、受け止め方を変える

私たちは誰もが、その人特有のものごとの受け止め方の癖を持っています。楽天的・心配性なども個性です。特にストレスを感じているときは、物事を疑心暗鬼で見てしまったり、悪く受け止めたりしてしまいがちです。悪い方向にではなく、良い方向に考えてみたり、できないことではなく、できていることにも目を向けてみましょう。

自分の物事の受け止め方の癖を自覚しておくと、何か嫌な気持ちが湧いたときに、「あ、いつもの癖がでたけれど、実際は○○かもしれない」などと、気持ちや考えの切り替えをしやすくなります。

2:睡眠・食事を整える

毎日の生活習慣を整えることは大切です。バランスの取れた食事、寝不足にならない、適度に身体を動かす、などを普段から心がけましょう。規則正しい生活リズムも身体の調子を整えてくれます。

3:深呼吸

ゆっくり深い呼吸をするのも、誰でもどこでもできる方法。深呼吸は副交感神経を刺激して、身体をリラックスさせる効果があります。深呼吸をする、ヨガ・座禅・マインドフルネスなどもおすすめです。

4:笑う

「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」という言葉を聞いたことはありますか? アメリカの心理学者、ウィリアム・ジェームスの言葉です。実際に、脳には、筋肉の動きの信号を受け取ってそれに合った感情が湧く、という働きがあります。口角を上げて笑顔を作ると、笑顔になった筋肉の信号が脳にフィードバックされて、「楽しい」という明るい感情が湧いてくるのです。辛いときこそ、笑顔を作って、声も出して笑ってみましょう。

5:自分なりの気分転換法を持つ

自分の好きなこと、興味のあることをする時間を作りましょう。忙しい時は、数分の隙間時間でできることを見つけてみましょう。好きなお茶を飲む、体操をする、ぼーっとする、など何でもいいのです。時間があれば、散歩、音楽を聴く、ペットを可愛がる、旅行、など、自分に合ったメニューを考えてみましょう。

最後に

忙しくて変化も速くなった今の世の中は、ストレスが増えています。一方で、便利になった現代は、私たちのストレス耐性を下げているとも。ストレスとの上手な付き合い方を、この機会に意識してみましょう。一人で抱え込まずに、信頼できる人に話してみることも大切です。

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