そもそも「根掘り葉掘り」とは？
みなさんの周りに、根掘り葉掘り聞いてくるイメージの人はいませんか？ そもそもこの「根掘り葉掘り」とは、どんな意味なのでしょうか。まずは、「根掘り葉掘り」の意味や語源をチェックしていきましょう。
「根掘り葉掘り」の意味は？
「根掘り葉掘り」は「徹底的に」「しつこくこまごまと」「残さず」という意味。執拗に細かいところまで尋ねる様、何から何までしつこく聞いてくる様子を表す言葉でもあります。
「根掘り葉掘り」の語源とは？
気になるのは、なぜ「根掘り葉掘り」というのか、ではないでしょうか？「根掘り」とは、土の中にある根を掘り起こすこと。いくつにも別れた植物の根を、根元から徹底的に掘り起こすことから由来します。
しかし疑問は、その後に続く「葉掘り」。「根掘り」はイメージができますが、「葉を掘るってどういうこと？」と思いませんか？ 実はこの「葉掘り」には、意味はないのだそう。「根掘り」の言葉の調子に合わせたものだといわれています。
「根掘り葉掘り」聞いてくる人ってどんな人？ 特徴は？
根掘り葉掘り聞いてくる人は、少なからずいるもの。知らない間に、ついつい自分のことを話しすぎたりしていませんか？ 根掘り葉掘り聞いてくる人には、どのような特徴が共通して見られるのでしょうか。
他人との距離感が近い
相手に躊躇することなく、いろんな質問を投げかけることができる「根掘り葉掘り聞いてくる人」。フレンドリーに話してくるため、初対面であっても話しやすく、ついつい自分のことを話してしまうことも。また、心の距離が近いだけでなく、身を乗り出して話すなど、物理的に人との距離が近いことも特徴といえるでしょう。気づいたら相手と「近いな」と感じることも多いかもしれません。
プライバシーに関わることも平気で聞いてくる
家族の話やお金の話など、普通ならあまり親しくない人との会話には避けるような内容を、遠慮なく聞いてくる一面も。プライベートな内容を聞かれて、びっくりしたことがある人も多いでしょう。普段から、無神経な発言が散見される傾向もあります。
噂話が好き
「根掘り葉掘り聞いてくる人」には、ゴシップ好きの人が多いのも特徴。いろんな人から聞いた話を、また違う人に話す、というように、他人のプライバシーも「ここだけの話」として話してしまうケースも少なくありません。
自分の話はあまりしたくない
他人のことは遠慮なくいろんなことを聞いてくる一方で、自分の話なるとあまり話したがらないというタイプも。それは、自分の話を誰かとの会話のネタにしてほしくない、自分のことを知られたくない、という気持ちからと考えられます。
どうして根掘り葉掘り聞いてくる？
では、どうして他人のことを何から何まで聞いてくるのでしょうか？ 「根掘り葉掘り聞いてくる人」の心理を見ていきましょう。
他人より優位な立場でいたい
まず、周囲の人の状況などを全て把握することで、他人よりも優位な立場でいられると思っていることが考えられます。また、家庭環境や恋愛事情、収入などを聞いて、自分の方が幸せだと優越感に浸ることも。
また、そのようなタイプの人は、他人の不幸話を好む傾向にあります。心配しているふりをして、他人の不幸を聞いて自分の方が幸せだと、安心していることも少なくありません。相手の弱みや悩みを聞くとこで、自分の精神を安定させようとしているのです。
話のネタが欲しい
会話のネタを探って、あれこれと聞いてくる人も。そういったタイプの人は、面白そうな話には食いついて、また違うところで話のネタにします。そして「なんでも知っているね」などとと言われのるが、最高にうれしい褒め言葉のようです。
他人が信じられない
「根掘り葉掘り聞いてくる人」は、話を聞くけれど、素直に他人の話を信じることができない一面も。そのため、話や気持ちの真相を聞き出そうと、細かなことまで徹底的に詮索してくることも多いでしょう。
心配性
相手に対して過度に心配してしまうがゆえに、根掘り葉掘り聞いてくる人もいます。そのようなタイプの人は、「困っていることがあれば助けてあげたい」「頼ってほしい」などと思っている人。自分が優位に立ちたいというような悪意はないものの、相手のプライベートな部分に立ち入ってきたりと、行き過ぎたお節介をしてしまいがちです。
本当は仲良くなりたい
ただ純粋に相手と仲良くなりたいと思って、根掘り葉掘り聞いてくる人もいます。もっと相手のことを知りたいと、そんな好奇心からいろいろ聞いてくることも。この場合も悪意はないことが多いでしょう。
「根掘り葉掘り」聞く人の対処法
根掘り葉掘りあれこれと聞かれて、正直に答えたくない話もあるでしょう。そんなときのかわし方、対処方法を紹介します。
さりげなく話題を変える
「詮索されているかも？ 」と感じたら、まずはさりげなく話題を変えるのがおすすめです。「そういえば、あのドラマ見ていますか？」など、軽い話に変えるとよいでしょう。また「おすすめの本はありますか？」など、相手の趣味や得意な分野の質問をすると、相手を立てつつ、スマートに話題を変えることができます。
同じ質問を返す
根掘り葉掘り聞いてくる人は、他人のことは知りたがりますが、自分のことは話したがらないというタイプの人もいます。そのことから、聞かれて困った質問は、そっくりそのまま「〇〇さんはどうですか？」と聞き返すのも手です。そうすれば、自然と話題が変わることに期待できます。
「答えたくない」という雰囲気をだす
なかなかストレートに「その質問は答えたくない」とは言いにくいですよね。かわそうとしても、あまりにしつこく聞かれるときは、少し話を濁らせたり、黙ったりと、重い空気にするのも一つの方法です。「言いたくない」という雰囲気を出すとよいでしょう。
答えたくないと正直に言う
話を逸らせたり、言いたくないという雰囲気を作っても効果がないときは、ストレートに「その質問には答えたくない」気持ちを伝えてもよいでしょう。無理に答える必要もありません。
その場から立ち去る
雰囲気も伝わらず、言っても変わらない場合は、物理的にその人から距離をとるのがベスト。「そういえば呼ばれていた」などと言って、その場を離れることも必要です。
最後に
「根掘り葉掘り」の意味や語源、根掘り葉掘り聞いてく人の心理や対処法などを解説しました。根掘り葉掘り聞いてくる人と一口にいっても、悪気がある人、ただ仲良くなりたい人など様々ですが、言いたくない、聞かれたくないことを無理に答える必要はありません。質問責めを上手に交わして、周囲の人とストレスのない付き合い方をしたいものですね。
