面接で面白い質問をされる?
面接で予想していないような、面白い質問をされたと聞いたことはありませんか? そのための準備をしたいと思っても、どのように対策すればよいかわからず、困っている人もいるかもしれません。
少し変わった面白い質問は実際にあり、そこには企業の意図があるといわれます。どのような狙いがあるのか知っておくと、対策になるはずです。まずは、どのような質問がされることがあるのか見ていきましょう。
面接で聞かれる質問にはさまざまなものがある
転職の面接では、さまざまなことを聞かれます。次に挙げるのは、事前対策可能な定番の質問です。
・志望理由
・転職を考えるきっかけ、理由
・長所や強み
・短所や弱み
・これまでのキャリアについて など
志望理由や転職理由は特に聞かれますので、説明できるようしっかり準備しておきましょう。
実際に聞かれた! 面白い質問集
ここからは、実際の面接で聞かれたという面白い質問について紹介します。このような質問を必ずされるということではありませんので、参考程度にしてください。
「あなたを動物に例えると?」
「あなたを○○に例えると」シリーズは、新卒・転職を問わず、よく聞かれています。思い当たる動物があれば、なぜその動物を選んだのか、理由を添えて回答してください。
たとえば「猫」だと思うなら、猫と自分の特徴を絡めてなぜそう思うのかを説明します。強みや弱み、過去のエピソードなどを入れると、よりわかりやすく伝えることができるでしょう。
上記以外にも、色や食べ物、アニメなどのキャラクター、花などに例えるパターンもあります。
「自分にキャッチコピーをつけるとしたら?」
キャッチコピーとは、商品やサービスの広告、告知や宣伝に用いられる短文のフレーズです。一言で表すものもあれば、少し長めの一文で表すものもあり、決まりやルールはありません。
答えるのは、短いフレーズがいいかもしれません。自分の強みや経験してきたこと、能力、過去のエピソードにちなんだものを考えましょう。
「あなたが弊社の社長なら何をしますか?」
転職の面接でよくされている質問のひとつ。志望企業についてどの程度企業研究をしているか、業界研究をしているかがわかる質問でもあります。
転職の場合、業界や企業に関する情報や動向は知っていて当然とする企業もありますから、事前にしっかりとリサーチし、準備をしてください。
「弊社までどのように来られたか、所要時間や通勤経路、通勤の懸念点なども交えて教えてください」
これもよくされる質問のひとつです。基本的には大まかな通勤経路を説明し、そのあとに詳細を伝えるとよいでしょう。通勤の懸念点については、「遅延が多い路線なのでその点を懸念していますが、毎朝早めに交通情報を確認し、出社時間に間に合うよう工夫します」のように答えるイメージです。
この質問では、事実をいかにわかりやすく説明できるかを見ることもあれば、単なるアイスブレイク目的で聞くこともあります。どちらにしても、経路をわかりやすく伝えられるようにしておきましょう。
「失敗や挫折の経験を教えてください」
成功体験や成果を出したことではなく、失敗や挫折の経験を聞く企業が増えています。実際にあったエピソードについて、結果がどうなったのかまで端的に話してください。
注意したいのは、過去の職場での出来事を話す際は、話せる範囲にとどめるということ。誤って機密情報や社外秘情報を話さないよう、注意を払いましょう。
ほかにもある、面白い質問
上記以外にも、実際にあった面白い質問を紹介します。
・社長と副社長の名前を覚えていますか?
・あなたの思う理想の職場を教えてください
・自分と意見や価値観が違う人がいたらどうしますか?
・弊社に対するイメージを教えてください
・あなたの思う弊社(業界や業種のこともある)の課題はなんですか?
また、「○○を知っていますか?」と唐突に聞かれることがあります。○○に入るのは専門用語や新しい情報、時事問題で使われている言葉がほとんどです。
就活の面接で面白い質問をする理由
面接で面白い質問をするのは、次のような狙いがあるとされています。
その人がどのような能力やスキルを持つのか知りたい
たとえば、キャッチコピーや動物に例えるなどの質問は、応募者がどのように自己分析をしているかを見ていると考えられます。
また、その会社の課題は何か、社長なら何をするかの質問では、企業研究をしているかどうかに加え、問題解決力や課題発見力の有無なども見ているといえるでしょう。
臨機応変さを見ている
応募者が予想していないであろう質問をすることで、臨機応変に対応できるかどうかを見ている場合も。社会で仕事をしていると、予定通りに業務が進まないことは日常茶飯事です。想定外が当たり前ともいえるわけですが、その対応力や反応を見るために、面白い質問をしていると考えられます。
応募者の「素」を知りたい
想定できる質問に対しては、ある程度の準備をして臨む応募者が多いため、その人の素は見えにくいでしょう。しかし企業が知りたいのは、その人の人間性。それを知るために、あえて面白い質問をしているということもあるようです。
面白い質問に答える際の注意点
ここからは、少し変わった質問に答える上で注意したいことを紹介します。
話を盛らない
面白く回答しなければと思うあまり、話を盛りたくなるかもしれません。しかし、深堀り質問でつじつまが合わない、入社後に矛盾が生じるなどすると、信用ならない人物と思われるということも。
面白い質問に対して、面白く回答する必要はありません。面接官が知りたいのは、素の人間性です。そのことを忘れないようにしてください。
理由を必ず述べる
なぜ自分はそう思うのか、理由を必ず添えましょう。また、過去の失敗や挫折、成功体験について聞かれた場合は、その出来事から学んだこと、気づきも入れて。面接官が知りたいのは、応募者の価値観や考え方。自分がどのように考える人間なのかを知ってもらいましょう。
わからないことは素直にそう伝える
質問されてもわからない場合は、「わかりません」と素直に伝えます。一番してはいけないのは、知ったかぶり。面接官は鋭く見抜きます。また、知ったかぶりをすると、取引先やお客様に対しても、そのような対応をする人と判断される可能性があります。
最後に
転職活動の面接でされる面白い質問について紹介しました。面接は、誠実かつ真摯に挑むことが大切です。企業研究や自己分析の準備などやるべきことをしっかり整えたら、あとは自然体で臨んでください。
益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン
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