「ファクト」を使った例文
ファクトを使った具体的な例文は以下の通りです。
・ファクトであることを確認しないで方法を発信すると信用問題に発展しかねない
・この仮説はデータとファクトに基づいて検証する必要がある
・人に物事を伝えるときは、ファクトを用いると説得力が高まる
・相手に信用してもらうためにも、提案資料の中ではファクト情報であることを示した方がよい
上記の例文からも分かる通り、ファクトは「事実」を示す言葉として用いられることがほとんど。ビジネスシーンや学問・報道分野などでは、情報が事実であることを証明するために、何らかの資料やデータの提示を求められるのが一般的といえます。
【目次】
「ファクト」の関連用語
「ファクト」に関連する言葉であり、さまざまな場面で使われる「ファクトチェック」「ファクトシート」「ファクトファインディング」「ファクトベース思考」の4つについて解説します。いずれも使用頻度が高い言葉なので、押さえておきましょう。
ファクトチェック
特定の情報が事実であるかを確認することを、ファクトチェックと呼びます。ファクトチェックは以下のような手順で行われます。
1. ファクトチェックの対象とすることの決定
2. 根拠(エビデンス)の確認
3. ファクトであるかどうかの判断
先入観や個人的な主観・感情を含めないよう、ファクトチェックの対象になっている物事に対し、中立かつ公平な立場で上記の作業を行う必要があります。具体的には信頼できる書籍や、公的機関の情報・研究結果・論文などをチェックしたり、関係者にヒアリングしたりして事実関係を確認します。
世の中では事実でないことを事実であるかのように主張するケースもあるため、情報の信頼性を担保するためにファクトチェックは重要な役割です。
ファクトシート
ファクトシートは、ファクトブックとも呼ばれる資料です。何らかの製品やサービスをリリースした企業・団体が、開発からリリースまでの流れや、具体的な仕様・影響などを公表する資料を指します。
広報活動の一環として作成されるもので、メディアに製品やサービスを理解し、取材・報道してもらうことを意図しています。細かい仕様が正確に記録されているため、製品・サービスについて質問を受けたときの回答にも使えるものです。
ファクトシート(ファクトブック)を受け取ったメディア側の担当者は、記載されている内容に基づいて情報を公に発信します。
ファクトファインディング
隠されている事実を可視化させることを、ファクトファインディングと呼びます。主に商談やミーティングで多用される言葉で、ここでいう事実(ファクト)とは、課題・ニーズ・要求を指すことがほとんど。相手が自分では気づいていない潜在的なものも含む概念です。
一例として、商談においては相手の話を注意深くヒアリングし、発言から背後に隠れているニーズや課題を探るのが必要とされます。効果的な質問を駆使してできるだけ具体的にヒアリングするのが、商談を先に進めるコツ。
営業やマーケティングにおいて、ファクトファインディングはヒアリングや相談と似たような意味の言葉といえるでしょう。
ファクトベース思考
事実に基づいて考えることを、ファクトベース思考と呼びます。ビジネスにおいては、事実やデータを正確に把握し、そこから考えを膨らませる思考法を指します。
ビジネスシーンでは、さまざまなデータに触れる機会があるもの。売上高や推移といった数値として表されるものはもちろん、ユーザーのレビューやフィードバックといった、テキスト化されたものも貴重なデータです。
データを正確に分析し、さまざまな事実を見付け出すことは、ビジネスを拡大させたり課題を解決したりする上で欠かせません。信頼性が高いデータを取捨選択し、正しく活用することが大切です。
ビジネスの世界だけでなく、学問の世界でも、データやすでに明らかになっている事実から隠れた論理や新たな発見につながる可能性もあるため、非常に重要な思考法といえるでしょう。
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