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2022.12.04

伊勢志摩のアマネムに子連れステイ!キッズフレンドリーってホント⁉︎ 親として注意したい点は?

 

我が家のパパに「これ読んでみて♡」と勧めてみれば、きっと今度の休みはパパ主導のお出かけに!絶賛育児真っ只中な旅のプロが、自身の体験をもとにパパ目線の「旅育」子連れ旅をご紹介。今回は三重県の伊勢志摩にあるラグジュアリーリゾート「アマネム」へ。実際に子連れで泊まってみたからこそ、おすすめポイントと親目線でのアドバイスが見えてきました。

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国内最高峰のラグジュアリーホテル。子連れじゃ行きにくいかもと心配したけれど…

1988年、タイ・プーケットの「アマンプリ」からスタートしたアマンが、日本に初上陸したのは2014年(東京・大手町に「アマン東京」を開業)のこと。アマンといえば、世界各地で圧倒的な非日常を感じられるロケーションに、自然と調和した上質なデザインのスモールラグジュアリーリゾートを展開。その土地のアマンでしか経験することのできない体験プログラム「アマンジャーニー」を通じ、地域活性化も担うサステナブルなリゾートとして、私もこれまで何回も雑誌やMOOKで紹介してきました。

アマネムの建物

▲サンスクリット語で平和を意味する「アマン」と、日本語の歓びを意味する「合歓(ねむ)」から名付けられたアマネム。静寂の中、鳥のさえずりが響き渡ります。

「アマネム」は2016年、国内2番目のアマンとしてリアス式海岸が美しい英虞湾大崎半島に誕生しました。伊勢志摩国立公園の風光明媚な自然に、日本の伝統家屋を再現した平屋建てのパビリオンが溶け込み、都会の喧騒とは無縁。HPで写真を見るたびに、「こんな素敵なホテル、子連れでは難しいよなぁ…」と勝手に決めつけていたのですが、今回伊勢志摩地域に訪れる機会があり、意を決して家族でアマネムに滞在してみました。

すると、そこにはHPでは謳われてなかった子供向けアクティビティ(よく探すと見つかるのですが笑)をはじめ、アメニティやお子様メニューなどキッズフレンドリーな要素がいっぱい!実際、子連れで滞在している他のお客様も複数組いらっしゃり、先入観を覆される結果となりました。一方で、親として守るべきマナーやより快適に過ごすために気づいた点もあるので、ここでご紹介したいと思います。

アマネムの広い中庭とウッドデッキ

▲約250,000㎡という広大な敷地のため、ダイニング棟以外では他のお客様に会うことも少なく、気を遣う場面も少ないのはありがたいポイント。

ソファやイスとテーブルの並ぶラウンジ

▲こちらのラウンジでは毎日14:30〜16:30の間、大人も子供も嬉しい“OYATSU(おやつ)タイム”があり、無料で茶菓子をいただけます。

バリアフリーの客室には、さりげなくキッズウェルカムな演出がたくさん!

子連れ旅をするようになってから、広い客室のありがたみを強く感じるようになりましたが、その点アマネムの24室はすべてスイートタイプで99㎡と、子供ふたりを連れてステイしても余りあるサイズ(ちなみに8棟あるヴィラタイプの部屋は366〜381㎡… ケタ違いです笑)。1歳の娘はまだよちよち歩きなので、一切段差のないバリアフリーというのも嬉しい設計でした。

キッズパジャマや子供用歯ブラシ、コップ、おむつ用ゴミ箱のレンタルなど、子連れ向けの備品は充実していますし、4歳の息子用の小さなスリッパだけでなく、娘用にも小さな靴下を用意してくれているあたりは、さすがのおもてなし!バスルームの湯出口の上には、ちょこんと小さなアヒルちゃんを置く遊び心もあり、期待以上のキッズウェルカムなムードにテンションがあがります。

ベッド、椅子、テーブル、ソファーがある客室

▲小さなお子様連れで宿泊する際はおむつ用ゴミ箱も準備。頼めばベビーベッドの準備もしてくれます。

大中小のスリッパが並んでいる様子

▲パパ、ママ、息子のスリッパと、1歳の娘が履ける靴下。各部屋には素敵なテラスが付いているのですが、靴下を履いていることで娘も歩いて外に出やすかったです。

客室の温泉の湯口

▲全客室には温泉付き。刺激の低いナトリウム塩化物泉なので子供も楽しめますが、源泉は65°と高温なので温度調節には注意が必要。

屋外温浴施設「サーマル・スプリング」やインフィニティプールは4歳から入れる!

ラグジュアリーホテルのプールや大浴場では、利用に際して厳しい年齢制限があるケースが多いのですが、アマネムの屋外温浴施設「サーマル・スプリング」では、午前中の利用に関しては4歳から入れる(ただしオムツが外れていること)というのも嬉しいポイントでした。

このように子供が利用可能な時間と、大人だけがゆっくり楽しめる時間を分けてくれているのは、双方にとって素晴らしい配慮だと思います。注意点としては、サーマル・スプリングは水着着用が必須で、大人用はショップで売っているのですが子供の水着は置いてないので、必ず忘れないように持参しましょう(現在、水着のレンタルは行っていません)。

湯気が立ち上る温泉プールと東家

▲デイベッドや東屋が置かれアジアンリゾートのプールのようなサーマル・スプリング。ただし実際はスパ施設なので、子連れで利用可能な時間だとしてもはしゃぎすぎには注意。

自然あふれる室外プール

▲全長33m、インフィニティプール(夏季のみ営業)。こちらも4歳以上のお子様から利用可能。

アマネムの自然に触れ合う、「苔テラリウム作り」に子供と参加。

伊勢志摩地域の風習や伝統文化を学ぶ「アマネムジャーニー」は旅の知的好奇心をくすぐる内容で、ゲストの満足度も非常に高い体験プログラムなのですが、アマネムは実は子供と一緒に参加できる館内アクティビティも充実しています。今回は4歳の息子と「苔テラリウム作り」に参加。

テラリウムとは、「テラ=陸地」と「リウム=場所・空間」を組み合わせた造語で、ガラス容器などの中で植栽を行い、育てる手法のこと。まずアマネムの敷地内に生い茂る苔を、テラリウム作家の先生と一緒に採取に出かけ、ライブラリーにて作品に仕上げていきます。自然豊かなアマネムの環境が楽しめ、子供の個性やクリエイティビティも刺激する一石二鳥な体験。

子供だけではなく親子で楽しめる内容になっており、選べる容器はどれも素敵なので、おみやげとして持ち帰ったあともインテリアとして飾れます。

他にもアマネム館内の装花を担当するフローリストの方を講師にした「お花摘み&フラワーアレンジメント」や、シェフによるクッキングクラスやホテルスタッフの仕事の様子を学べる「アマネム キッズアカデミー」といった体験プログラムが用意されていて、ここでも想像以上にアマネムがキッズフレンドリーなことに驚きました。

ピンセットとシャーレを持って苔を採取する子ども

▲まずはアマネムの敷地内で苔の採取。種類の異なる苔を集めることで作品にバリエーションが生まれます。

丸いガラスの鉢に苔、小石、ミニチュア動物などを並べてテラリウムを作る様子

▲テラリウム作家の先生は、アマネム館内の苔テラリウムも手掛けているそう。ウェルカムパビリオンなどで作品が見つかるので探してみましょう。

完成したテラリウムを手のひらに乗せている様子

▲本格的なガラス容器に砂や苔、石、動物の模型などを並べて制作。自然豊かなアマネムで育った苔を、世界にひとつだけの作品として自宅に飾ることができます。

完成したテラリウムを顔を近づけて眺めている子どもの様子

▲嬉しそうにテラリウムを眺める息子。家に帰ってからも霧吹きで水をかけて育てる必要があるので、植物の育て方を教えるのにも役立ちます。

伊勢志摩の食材を堪能できるダイニングでのディナー。キッズメニューも充実!

古くは日本書紀に「美(うま)し国」と詠まれてきた伊勢。伊勢神宮に御饌の奉納を行う風習が今でも残っており、神様も召し上がる美食の宝庫として知られています。ダイニングでの夕食は、地元で水揚げされた伊勢海老やアワビなどの新鮮な魚介類、またブランド牛「松阪牛」など、伊勢志摩の人気食材が勢揃いするコース料理が魅力で、大人にとってはアマネム滞在のハイライトともいえる楽しい時間です。

ただ小さい子供と長時間の食事は、まわりのお客様に迷惑をかけないか不安になってしまうもの。アマネムのダイニングで嬉しいのは、コース料理だけではなく、アラカルトメニューも充実している点。またダイニングは17:30から開いていますので、他のお客様を気にされる場合は早めの時間から予約して、アラカルトでさくっと食事をするというのもありだと思います。

ピンポイントで伊勢海老や松阪牛など食べたいものをオーダーできるので十分満足感はありますし、子供がぐずる心配も軽減されるでしょう。もちろんゆっくり食事を楽しめるに越したことはなく、朝昼夜ともにインルームダイニングという選択肢もあります。

ダイニングルーム

▲ダイニングルームの一部を扉で仕切って、個室のように利用することも可能。子供用ダイニングチェアも用意してくれます。

伊勢海老やマグロなどのお造りが氷の上に盛り合わせてある様子

▲伊勢海老をはじめ、海の恵みのお造りが盛り合わせに。海の幸は、寿司や天ぷら、炭火焼、和風ブイヤベースなど、さまざまな調理法で楽しめます。

ご飯、おかず、フルーツがトレーに乗った「おこさま わちょうしょく」を上から見た様子

▲メニューに平仮名で書かれた「おこさま わちょうしょく」。夜にも「おこさまプレート」や「おこさまべんとう」のほか、アラカルトでも充実のメニュー!

以上、実際にアマネムに足を運んでみると、想像以上にキッズフレンドリーなサービスが充実していました。スタッフの方も子供の対応に非常に慣れていたのが印象的で、息子の名前も覚えてすれ違うたびに名前で呼んでくれるおもてなしに、とても驚かされました。

ラグジュアリーホテルですので、小さな子連れとはいえ親として最低限守らなければならないマナーはあると思います。ただ、敷地や部屋も広々しており、終始気を遣うような環境ではないので、親も十分リラックスしてアマネムでの非日常を楽しむことができました!

部屋に付いているテラスで子ども2人とくつろぐ筆者

▲各部屋には広々したテラスが付いており、大きなソファにごろりと寝転べば、伊勢志摩の自然と一体化したような気分でリフレッシュできます。

アマネム

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トラベルエディター

伊澤慶一 

旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi

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