仕事でプレッシャーを感じるのはどんなとき?
プレッシャーとは、なんらかの原因があり、精神的に感じる圧力のことを指します。プレッシャーを感じて不安になるのを経験したことがある人は、かなり多いでしょう。
仕事において、プレッシャーを感じた経験を持つ人も多いと思いますが、プレッシャーを感じるのはどのような原因があるのでしょうか。
1:失敗できない仕事や達成しなければならない目標があるとき
失敗できない重要な仕事や、達成しなければならない目標がある場合、仕事のプレッシャーを感じることが多いでしょう。特に、リーダー役を担っていたり、責任ある立場にいたりする人は常にプレッシャーを感じているかもしれません。
「失敗できない」「必ず達成しなければならない」という気持ちが緊張感となり、それがプレッシャーになることも多々あるはずです。
2:上司や同僚、取引先からの期待が大きいとき
上司や同僚など周囲からの期待が大きい場合も、プレッシャーになることがあるでしょう。周囲からの期待は自分の士気を上げる一方で、負担に感じることも。また、取引先からの期待もプレッシャーに感じるかもしれません。社外の人から信頼されるのはうれしい反面、相手をがっかりさせてはいけないと強く思いがちです。
3:自分の能力よりも高いレベルの仕事のとき
初めてプロジェクトのリーダーを任される、複雑な業務を任されるなど、経験があるけれど、今の自分の能力以上のことを求められる仕事の場合も、不安がプレッシャーになることがあります。
また、未経験の仕事に取り組むときも、プレッシャーを感じるでしょう。自分がその仕事にふさわしい能力やスキルがあるかどうか、周囲の人と上手くやっていけるかどうかなどに不安を感じるのではないでしょうか。
仕事で感じるプレッシャーが及ぼす影響とは
仕事で過度にプレッシャーを感じたがために、それが良くない影響を及ぼすこともあります。どのようなケースがあるのかみていきましょう。
1:ミスが増える
プレッシャーにより過度に緊張する、自分が不安定な状態になるなどすると、集中力や判断力、体力は下降してしまいがちです。そのため、ミスが増える、効率が悪くなる、適切な判断ができない、パフォーマンスが低下してできないことが増えるというようなことが起こってしまいます。
2:周囲への影響
プレッシャーを抱えていることで、焦りや不安が周囲に伝わってしまうことがあります。特に責任ある立場の人やリーダーなどは、その傾向があるでしょう。その場合、チーム力の低下につながる可能性も少なくなりません。
3:疲れの蓄積で心身のバランスを崩してしまう
仕事でプレッシャーのかかることが続くと、疲れが蓄積されがち。そうなると、回復に時間がかかってしまうということも。睡眠や食欲に影響しはじめたら、それは体や心からのサインです。まずは可能な限り、しっかりと休息をとりましょう。
仕事でプレッシャーがかかったとき、一番避けたいのが心身のバランスを崩してしまうこと。体調に変化が生じたら、それを我慢や放置するのではなく、早い段階で対処するように心がけましょう。
仕事でプレッシャーを感じたときの対処法5選
仕事でプレッシャーを感じたときの対処法はいくつもありますが、その中から5つをピックアップして紹介します。
その1:書き出すことでプレッシャーの原因を整理
仕事でプレッシャーを感じると、考えや思い、気持ちが混乱しがちです。まずはそれを整理するために、頭に浮かんだことを書き出してみましょう。紙に書くのもいいですし、スマートフォンやパソコンを使ってアウトプットするのもよいですね。
書き出すと、自分の考えや思いなどが可視化され、何がプレッシャーになっているのかがつかめるようになります。また、書き出すことで気持ちが落ち着きますので、おすすめです。
その2:小さな目標を立ててみる
目標が大きすぎるとき、自分の能力以上の仕事に取り組まなければならないときは、まず小さな目標を立ててみましょう。業務内容を小さなステップに分け、ステップごとに目標を設定します。目標の内容は「できそうなこと」にするのがベター。それを達成していくことで、確実にステップアップしているのを実感でき、不安が解消されるでしょう。
その3:成功した自分の姿をイメージする
しっかりと準備をしているはずなのに、どうしても自信が持てないという場合は、成功した自分の姿をイメージしてみるのもひとつです。また過去にプレッシャーを乗り越えて成功したことがあれば、それを思い返してみましょう。気持ちが落ち着き、不安が和らぐはずです。
その4:失敗に対する捉え方を見直す
失敗できない仕事に対してプレッシャーを感じているなら、「失敗」に対して自分がどのように捉えているかを考えてみましょう。もし失敗が「よくないこと」と思っているなら、その捉え方を見直してみては。
成功は失敗の積み重ねにより達成するものでもあります。一度も失敗せずに成果を出し続ける人など存在しません。大切なのは、結果が出た後にそれをどう次につなげるかです。その視点で考えれば、仕事に失敗も成功もないのかもしれません。
その5:疲れたら、しっかり休んでリフレッシュする
疲れたときは無理をせずしっかりと休息をとりましょう。心身の疲れをとるのに最適なのは、休息です。周囲の声に過剰反応する、悪いことばかり考えてしまうという場合、それは疲れが蓄積しているからかも。無理や我慢をせず、しっかり休んでリフレッシュしましょう。
このとき、休むことを自分で責めないようにしてください。それよりも、自分の変化を客観的に観察しておき、今後に上手く活かしていきましょう。
仕事のプレッシャーはメリットになる?
仕事でかかるプレッシャーがメリットになることもあります。プレッシャーがあることで、やる気や自信につながる、ミスを減らせる、事前準備がしっかりできるなどするからです。つまり、プレッシャーを感じることは、悪いことではないのです。
また、プレッシャーを感じていても、それを乗り越えることで自信がつき、自分の成長につながることも珍しくありません。大切なのは、過度なプレッシャーがかからないようにすること。自分の状態をよく観察し、おかしいなと思ったら我慢せずにすぐに対処するようにしてください。
なお、仕事でプレッシャーを感じてつらい、体調を崩してしまったという場合は、必ず誰かに相談を。状況が変わらない場合は、仕事の環境を変えるのもひとつです。
最後に
仕事でプレッシャーを感じるのは誰もが経験しているでしょう。プレッシャーを感じるのは悪いことではありません。しかしそれが過度になるのは考えもの。仕事でプレッシャーを感じて体調が悪い、どうしてもつらいという場合は、ひとりで抱え込まずに相談するようにしましょう。
益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン
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