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2023.08.28

思考停止とは?当てはまる人の特徴や原因・現状からの改善策を紹介

 

仕事や家事に追われていると、ルーティンをただこなすだけになりかねません。自己判断ができなくなる状態は、まさに「思考停止」状態といえます。現状を改善するには、どうすればよいのでしょうか? 思考停止している人の特徴・原因や改善方法を紹介します。

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思考停止とはどのような状態のこと?

「思考停止しているね」といわれた場合、どのような状態のことを指すのでしょうか? 思考停止の意味や、類似する言葉を紹介します。

考えている男女のイラスト

「考えること」を止めてしまう状態

「思考停止」とは、考えることを止めてしまう状態のことを指します。「ただ惰性的に動いているだけ」「ルーティンをただこなしているだけ」など、行動に自らの判断・意思が伴っていないときは、思考停止に陥っている状態と考えられます

自分の意思によって判断を放棄してしまった人は、等しく「思考停止した状態」です。年齢が若い人でも年配の人でも、全ての人が思考停止になる可能性があります。

「思考停止」と類似する言葉

思考停止とよく似た言葉として使われるのが「フリーズ(freeze)」「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」です。

フリーズには「凍る・凍結する」などの意味のほか「凍ったように動きを止める」という意味があります。業務中にパソコンの画面が固まって「フリーズした!」と慌てた経験を持つ人も多いかもしれません。固まったパソコンと同様に、判断力が働かなくなり、何も考えられなくなった状態のことを「頭がフリーズした」などという場合もあります。

一方、茫然自失とは、驚いたり呆れたりして自分を見失ってしまう状態のことです。例えば、徹夜で作ったデータを誤って消去してしまったときなどは、大きなショックで頭が真っ白になります。茫然自失な状態は「何も考えられない」という点で「思考停止」と共通しています。

思考停止している人の特徴

思考停止している人には、一定の共通点が見られます。「もしかしたら自分もそうかもしれない」と不安な人は、思考停止している人の特徴と自分自身を比較してみましょう。

ノートパソコンに向かい、悩んでいる様子の3人のビジネスパーソンのイラスト

主体的な提案が思い浮かばない

思考停止状態になると、自分で判断したり先のことを考えて動いたりできなくなってしまいます。物事への主体性が失われてしまうため、仕事では常に指示待ちになりがち。

思考停止の状態で仕事をすると、やり方や進め方について疑問を抱きにくくなるものです。業務改善や効率アップのための建設的な提案ができず、周囲からはやる気がない人だと思われてしまいかねません。

そのため、思考停止状態が長く続けば、人事評価にも厳しい点数を付けられる恐れがあります。

同じミスを繰り返す

同じミスを繰り返すのも、思考停止している人に多く見られる特徴といえます。思考力の欠如に加え、集中力の低下も見受けられるため、業務の精度が下がったり、チェックが甘くなったりするなどの傾向にあります。

また、思考停止している人は、目の前の仕事をただこなすのみになりがちです。ミスを指摘されると、ひとまず謝罪はするものの「なぜミスをしてしまったのか」「このミスが全体にどのように影響するのか」まで考えることはないケースが散見されます。

ミスの前後で仕事のやり方が変わらないため、何度も同じミスを繰り返してしまうのでしょう。

「思考停止ワード」が多い

「仕方ない」「他の人もやっているから」「決まりだから」のような言葉を頻繁に口にしている人は要注意。

業務効率が上がらないときも「仕方ない」「他の人もそうだから」で済ませてしまうと、いつまでたっても状況は改善されません。誰かが有益な提案をしてくれても、思考停止していると「決まりだから変えられない」と突き放しがちです。

このほか「頑張ります」も、頻繁に使われる思考停止ワードの一つ。「何を」「どのように」が欠けている「頑張ります」には、根拠や具体性がありません。「とりあえず言っておけばいいだろう」という、判断力・思考力がない印象を与えてしまいます。

思考停止になってしまう原因

思考停止になってしまう人の原因はさまざまです。日常・生活・仕事の面から、思考停止の原因を探るのも一つの方法です。

頭に鳥籠をかぶっているビジネスパーソンのイラスト

強いストレスがある

人間の脳は強いストレスを感じると、判断力が衰えたり、思考できなくなったりする場合があります。日々忙しくしている人は、脳のキャパオーバーが思考停止を招いているとも考えられます。

キャパオーバーが起きるのは、現状が手に負えず、極限状態になってしまったときです。

例えば「責任の重い仕事を任されるようになった」「家庭と仕事の両立が難しい」「繁忙期で仕事が終わらない」という人は、常に不安でいっぱいな状態といえます。そのため、他のことが何も考えられなくなり、思考停止状態に陥ってしまいます。

不安を強く感じやすい性質

もともと心配性で、何かと不安を感じやすい人は、思考停止になりやすい傾向にあります。頭の中は常にさまざまな心配事や不安で埋め尽くされているため、他のことを考える余裕がありません。

不安を強く感じやすい人は、考えても仕方がないことや、答えの出ないことを気にしがちです。加えて具体的な行動を起こすのが苦手な傾向にあるため、いつまでたっても現状から抜け出せないことも。頭の中は常に「どうしよう」がいっぱいで、思考停止の状況が長く続いてしまいます。

決まったルーティンワークのみやっている

毎日同じルーティンワークのみをこなしていると、徐々にではあるものの、思考停止の状態になりかねません。

作業手順がすでに決まっている仕事は、自分の判断や思考が入る余地が少ないもの。手順さえ覚えてしまえばスムーズに進められるため「ただ手を動かすだけ」「キーボードをたたくだけ」という状態になってしまいます。

また、決まった仕事を決まった手順で行うだけの仕事は、頭を使わずに済む分、気が楽です。楽に働ける状態に慣れてしまうと「業務フローを改善しよう」「新しいツールを取り入れてみよう」という前向きな気持ちも起こりにくくなります。

思考停止の状態はますますエスカレートしていき、毎日ただ何となく働くだけになってしまう可能性もあります。

思考停止状態から抜け出すために必要なこと

思考停止状態が続いてしまうと、日常・仕事でも生産性が低くなりかねません。生き生きとした毎日を送れるよう、思考停止から抜け出したり、主体的に考える姿勢を取り戻したりする方法を紹介します。

目標達成のグラフを見て喜んでいる人のイラスト

具体的な目標を設定する

思考停止状態に陥っている人は、視野が狭くなる傾向にあります。そのため、目線を先に向け、目標を設定するのがおすすめです。

どのような目標にするかは、自由に決めて構いません。仕事に関すること・家庭に関すること・子どもの教育や将来に関することなど、思いつく目標を挙げてみましょう。

目標を設定すると、実現のためにはどうすればよいかを、自然に考えられるようになります。業務や家事・育児のモチベーションが上がり、主体的・能動的に動けるようになるはずです。

悩むよりも動いてみる

不安になりやすい性質から思考停止になってしまう人は、とにかく動いてみることが大切です。まずは心の中の不安を明確化するため、言葉にして書き出したり、声に出したりしてみるのがおすすめです。

思考停止の原因が分かれば、今の自分を苦しめているものと正面から向き合えます。改善方法が明確になり、思考停止状態から脱却するためのヒントが見えてくるはずです。

「どうしよう」「できない」「もうダメだ」と、心の中がマイナスなワードでいっぱいになると、思考が先に進みません。思考停止を防ぐためには「なぜ」「どうして」を考えながら思考するクセを付けることが重要です。

心や体を休ませる

ストレスや心身の疲れが思考停止を引き起こしている場合、まずは休息を取るのが先決です。

キャパオーバーの状態を放置すると、体調不良やメンタルの不調につながるかもしれません。リフレッシュの時間を設け、ストレスや疲れをリセットすることが重要です。

また、多量な仕事や難易度の高い業務がストレスとなっている場合は、同僚に手伝ってもらったり、上司に相談したりするなどの対策を取るのが得策です。

まじめで頑張りすぎてしまう人ほど、他人に頼ることをためらう傾向にあるため、大きなミスを犯す前に、周囲に協力を求めた方が安心といえます。

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