野菜だけはNG?ダイエットの食事っで気をつけたいこと
大切なのはバランス
何を食べるかはもちろん、いつ、どのように食べるかが大事です。体が引き締まる、肌が潤う、栄養がいきわたる・・・1万人のお腹をひっこめてきた管理栄養士、小島美和子さんがレクチャーします。
1:「食べ方」は食生活の土台! 整えないと何を食べても効果なし
話題のスーパーフードやサプリメントで、手っ取り早く美しい体を手に入れたいというのが本音。「でも、適切な時間に必要な量を食べておかないと、食べ物をエネルギーに変えたり栄養を全身にいきわたらせる代謝が十分に行われません。つまり、どんなに有効な成分を摂取しても、あまり意味がないということ。〝体にいい〟と言われるものに飛びつく前に、食べ方を見直しましょう」
2:1日の代謝を上げる朝食は、絶対に抜いてはダメ
「朝は、睡眠中に下がっていた代謝のスイッチを入れるタイミング。朝食を食べると体温が上がり、じっとしていてもエネルギーを消費する〝基礎代謝〟が上がります。30〜40代女性であれば体温が1℃上がると基礎代謝は約13%増え、1日で150kcal以上消費が増える計算に。朝食をとらない人の肥満率は、食べている人の5倍というデータもあります」
3:体重はキープしていても、栄養不足でやせにくい女性が多い
太りたくないと、炭水化物を抜いて野菜ばかり食べたり、食事自体を抜いたりすることも珍しくないアラフォー世代。「それでは、筋肉量も代謝も落ちる一方です。きちんと栄養をとって代謝を上げ、カロリーの摂取&消費量を高い水準に保ちながら体重をキープしましょう。体調が格段によくなりますし、精神的にも安定します」
4:炭水化物を抜くと、筋肉が脂肪に変わる
有名人のCMでも話題の〝糖質オフ〟ダイエット。「確かに炭水化物を抜いて糖質を減らすと、一時的にはお腹がへこんで体重も落ちます。ただし、糖質は生きるのに必須のエネルギー源なので、不足すると筋肉を糖に変え、エネルギーとして使うことに。代謝が落ちて体脂肪が増えやすい体になり、リバウンドもしやすくなります」
5:次の食事までに〝ほどよくお腹が空く〟のが食事の適量
「食事の本来の目的は、生活に必要なエネルギーを補給すること。筋肉を切りくずさず仕事への集中力も途切れさせず、次の食事までに使い切る糖質の適量は、次の食事前に適度な空腹感があるかどうかで見極められます。活動量が多く代謝も活発な日中に備える朝食・昼食はおのずとしっかり、あとは寝るだけ…という夕食は軽めに」
野菜の栄養を手軽にとれるスープレシピ
消化吸収が向上する鶏肉ときのこのスープ
鶏むね肉は低脂肪・高たんぱくなだけでなく、疲労回復を助けるアミノ酸が豊富。スープ仕立てにすれば、胃腸が温まって消化吸収が向上。腸の育菌のために、味付けは味噌や塩麴などの発酵調味料がおすすめ。
【作り方】
鶏むね肉と一緒に、嚙みごたえのあるエリンギや、スープの旨みが増す玉ねぎやトマトを加えて好みの出汁で火が通るまで煮る。仕上げに味噌をとき、彩りにスプラウトをのせて完成。
辛いスープが食べたくなったらトムヤムワンタンスープ
本場にも負けない風味で脱マンネリスープ!
【作り方】
好きな野菜をざく切りにし、トムヤムスープの素と水を加え、鍋で煮る。野菜に火が通ったらチルドのワンタンを入れ、仕上げにパクチーをのせて完成!
ダイエットに人気のスムージー
小松菜×りんご×シソのスムージー
青臭さのないヘルシースムージー
【作り方】
1. 小松菜をカットする。
2. えぐみが気になる人はりんごまたは、キウイやオレンジををカットする。
3. 隠し味にハーブ類(シソがおすすめ)を加えミキサーにかけたらできあがり!
ダイエット中におすすめの野菜レシピ
もやしのナムル
隠し味に少しの砂糖を加えることで、コクがUPして本格的な味に。ニラやにんじんなどを入れても美味。
【作り方】
もやしに中華だし、ごま油、砂糖、白ごまを混ぜ、ラップをかけて2~3分レンチンして完成。
豆苗のごま塩和え
豆苗はリーズナブルに使える優秀食材!
【作り方】
豆苗を皿に入れ、ラップをかけ3~4分レンジにかける。最後にごま油と塩で和えるだけ。
しらたきのタイ風サラダ
通常は春雨で作るタイ料理「ヤムウンセン(タイ風春雨のサラダ)」をしらたきでアレンジ。しらたきをアク抜きしてから、中火で乾煎りします。このひと手間がしらたきの臭みを取り、調味料の味を染み込みやすく。
材料はこちら!
しらたき、セロリ、紫たまねぎ、きくらげ、ボイルしたエビ、レモン、ナンプラー、砂糖
下処理したしらたきをカットして、ほかの具材(好きな量でOK)、調味料(ナンプラー大さじ2、砂糖大さじ3、レモン1個分を絞る)を混ぜるだけ。5分もあればナンプラーが効いたエスニック風サラダが完成です。味がぼやけてしまわないように、しらたきの水切りをしっかりするのがポイント。お好みでパクチーと糸唐辛子を。
アボカドキムチーズおつまみ
【作り方】
アボカドをひと口大にカットし、キムチを散らしながらのせる。上からとろけるチーズをのせ、レンジでチンするだけ。 アボカドは温かくアレンジして食べてもおいしい! とろけるチーズがキムチとアボカドをうまく繫いでくれます。
カルシウムも摂れる野菜炒め
きのこと小松菜のソテーじゃこソースがけ
【材料/1人分】
エリンギ:1パック (100g)
しいたけ:4枚
しめじ:1パック (100g)
小松菜:1束
ごま油:適量
塩・こしょう・レモン果汁:適量
【ソース材料】
ごま油:大さじ3
ちりめんじゃこ:大さじ6
桜えび:大さじ8
しょうゆ:大さじ1と1/2
レモン果汁:大さじ3
【作り方】
1. エリンギは半分に切ってから放射状に6等分に、しいたけは軸をとって、繊維に縦に沿って厚さ5mmにスライスする。しめじは小房に分ける。
2. 小松菜は水洗いし、長さ5cmに切る。
3. フライパンを熱し、ごま油適量を入れて小松菜を炒める。ひと炒めしたら(1)を加えてさらに炒め、しんなりとしたら塩・こしょう・レモン果汁をふり、皿に盛る。
4. 具材を取り出したあとの(3)のフライパンでソースを作る。ごま油大さじ3を入れてちりめんじゃこと桜えびをこんがり炒め、しょうゆとレモン果汁を加え、熱いうちに(3)にかける。