上司が怖い、その理由とは?
働く上で、職場の人間関係に悩まされることもあるでしょう。特に、上司や部下と上手くつきあうのは、難しいことが多いもの。「上司が怖いから苦手」「できれば上司と距離を置きたい…」と感じているのに、業務で関わる必要があると、後ろ向きな気持ちになることもあるでしょう。
「上司が怖いから苦手」と感じるのは、相応の理由があります。理由がわかると、何かしらの対策ができるかもしれません。まずは、上司が怖いと感じる理由を、探ってみましょう。
怖いと感じさせる上司の特徴4つ
部下に怖いと感じさせる上司には、よくみられる特徴があります。代表的なものを4つ、見ていきましょう。
特徴1:話し方が怖い
その上司が怖いと感じさせるのは、話し方によるものかもしれません。
・やたらと声が大きい
・話し方が乱暴
・きつい言葉をよく使う
・雑な物言い
・すぐに怒鳴る
・嫌味が多い
・話し方に感情がこもっていない
上記のような特徴がある人は、上司でなくても怖いですよね。このような人が近くにいるだけで周りは緊張しますので、職場の雰囲気もよくないことが多いかもしれません。
・フランクすぎる
・笑えない冗談が多い
上記のような特徴が怖いと思うのは、話し方ではなく「距離感」が原因ということも。上司と自分自身の思う距離感が違いすぎると、それも怖いと感じるでしょう。
特徴2:態度が怖い
態度が怖いと感じさせる上司の特徴は次の通りです。
・いきなり怒りはじめる
・四六時中イライラしている
・あからさまに舌打ちをしたり、ため息をついたりする
・人や物に八つ当たりをする
・態度が横柄で、人を見下している
・責任転嫁が上手
・表と裏の顔が違う
・感情や機嫌で判断する
・ネチネチしていて、陰湿
このような人は、おそらく誰もが怖いと感じるでしょう。また、このような特徴を持つ人は、常に周りを委縮させる傾向があるはずです。
特徴3:指導や指示が厳しい
指導や指示の仕方も、「この上司は怖い」と部下が思う可能性があります。
・指示や指導の内容が異常に細かい
・失敗に対して、ネチネチと責める
・指示や指導をする際の姿勢が高圧的
・間違いや失敗を許してもらえない
上記以外に、部下が失敗やミスを必要以上に恐れるあまり、上司が怖いという気持ちになっているというパターンもあります。
特徴4:見た目が怖い
中には、見た目に怖さを感じる、というケースも。
・目つきが怖い
・表情がない
・目が笑っていない
見た目で相手を判断するのは避けるべきことですが、印象が左右されてしまうのは確か。特に、表情がない上司に話しかけるのは、緊張しますよね。
上司が怖い、話しかけられないと感じたときの対処法
どんなに上司が怖いと思っても、業務の上で関わらないわけにはいきません。上司が怖い、話しかけにくいと感じた際の対処法を紹介します。
クッション言葉を活用する
怖いと思っている上司に話しかけるとき、緊張しますよね。しかし、オドオドしたり、イヤイヤ話しかけたりすると、相手を不快な気持ちにさせるかもしれません。そうならないためにも、クッション言葉を上手く活用しましょう。
クッション言葉とは、用件を伝える前に前置きとして添える言葉のこと。クッション言葉を使うと、相手を気遣う気持ちがニュアンスで伝わるため、その後の会話がスムーズになることに期待できます。
・お忙しいところ恐れ入ります
・ご多忙のところ、申し訳ございません
・お忙しいところ恐縮ですが
また、「今、お話しさせていただいてもよろしいですか?」と、最初に聞くのもおすすめです。怖いと思う上司であっても、相手の状況を気遣うことは忘れたくないものです。
話す順番を工夫する
上司に用件を伝える際、話し方を工夫するのも対策になります。話し方の工夫にはいろいろありますが、まずは「話す順番」を意識してみることをおすすめします。
上司に何かしらの報告や相談、連絡をする際、意識しないと「時系列」で話しがちです。しかし、聞き手にとっては要点がつかみづらく、負担に感じやすいかもしれません。
「話す順番」でおすすめなのは、「結論」を最初に述べること。そのあと、「理由」「詳細」を簡潔に述べると、上司も要点をつかみやすいでしょう。
ただし、この順番で話すには、事前に内容を整理して、伝える内容の順番を組み立てる必要があります。慣れるまでは負担に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば自然にできるでしょう。
上司や仕事のことで悩んだら、試してみてほしいこと
上司が怖いということに限らず、人間関係や仕事のことで悩んだり、落ち込んだりするのは誰にでもあることです。しかし、その渦中にいると、自分に原因があるように思えて辛いですよね。
上司や仕事のことで悩んだら、次のことを試してみてください。状況を変えるためのヒントが見つかるかもしれません。
問題解決力を身につける機会と捉える
「上司が怖い」と感じると、どうしても逃げたくなるもの。恐怖心や不安を抱え、上司の顔色をうかがいながら過ごすのは、体も心も疲弊します。しかし、このようなことは、仕事以外でも起こりやすいです。それを考えると、「問題解決能力を身につける機会」と捉えてみるのもよいでしょう。
問題を解決するには、「上司が怖いと思うのはなぜか」を探り、原因を明確にしなければなりません。原因がわかれば対策しやすくなり、解決に至るということも。しかし、それをするには勇気が要ると思う人も多いでしょう。
悩みや問題は、自分自身で解決しようと決めて初めて、解決に向かいます。過度につらくなったら逃げればよいと考えて、勇気を出すのも一つです。
他者に相談する
他者に相談してみるのもおすすめです。信頼できる先輩や同僚、近しい人に、思い切って打ち明けてみましょう。誰かが共感してくれたり、違う視点からの意見を聞いたりすることで、自分自身の視点や見方が変わり、思わぬヒントが得られるかもしれません。
最後に
会社員特有の悩みにはさまざまなものがありますが、多いのが人間関係のことでしょう。上司が怖い、話しかけられないという人は、話しかけ方や、話す内容の工夫をすると、対策になるかもしれません。大切なのは、悩みを一人で抱え込まないこと。周りの人の力を借りることも視野に入れてみてください。
益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン
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